今回はカナダでの保育士免許更新のためのボランティアについてお伝えしたいと思います
カナダで保育専門学校にて保育士免許を取得してから、あっという間に7年の月日が経っていました!
日本にいる時から、カナダの保育士免許は必ず更新したいと思っていたので、今回戻ってきたタイミングで、すぐにボランティア先の候補をリストアップしました
日本の保育士資格や幼稚園免許状と異なり、カナダの免許は更新が必要なので、現在はボランティアをしながら更新に必要な時間数の実務経験を積んでいるところです
※ブログでは更新手続きについての詳細は触れませんので、対象の方はホイクペディアへのお問合せ&下記サイトにて検索をお願いします※
『Renew & Maintain Early Childhood Educator Certification』
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/education-training/early-learning/
ボランティアの応募にはVolunteer Letterと呼ばれるCover Letterのボランティアバージョンを作成し、ResumeとReferenceとともにメール添付しました
第一希望先のプレスクールからすぐにお返事が!
大歓迎の様子で、メールもトントン拍子に進みました
Police Check(Criminal Record Check)もある? と聞かれましたが、応募の時点では申請しておらず、Volunteer用の無犯罪証明書申請用紙をネット検索し、Directorに署名をお願いしました
結果的に書類はすべて揃っていませんでしたが、メールのやりとりを始めたのが金曜日、その翌週火曜日からボランティアに入ることが決まり、私は午後に学校があるので、月曜~金曜3時間(8時45分~11時45分)3歳児クラスに入ることになりました
今はないけど、これから取ります!
という勢いが大事で、書類が整っていなかったとしても、案外大丈夫なところが何ともカナダらしいというか…
出勤路は森というワイルドさ!
毎朝200段の階段が待ち受けていましたが、いよいよ限界を迎え…
道を変えて、こちらのTrailへ変更しました
ワクワクして迎えた初日
私が就職を希望している園はレッジョ・エミリア保育を取り入れているところです
今回のプレスクールは、レッジョの保育方針に沿ったCurriculumなのでボランティア先として選びました
3歳児クラスは月水金/火木で2クラスに分かれており、それぞれのクラスに子ども10名、ECE2~3名です
9時登園、11時半降園の午前中のクラスです
それぞれのクラスカラーが出ていて、とっても面白い!!
セッティングも先生によって異なるので、毎日新鮮!!
テーブルセッティングの活動例を少しご紹介しますね
関連している3つの絵を、順番に組み立てていきます(例: Seeds → Sprout → Flower)
粘土の上に、本物の葉っぱを押し当てて模様を作る
画用紙に、押し花をボンドで貼り付けたしおり作り
木くずのような、森っぽい糸で出来た素材を使い、事前に作成してあったPlaster製プレートの上に食紅で色付けたGlueでMossを貼り付けていきます
絵本棚は虫や生き物に関する本が揃えてあり、ライトテーブルにも虫のおもちゃが…
小さなハエのおもちゃを手に握りしめて「Spider!」といって投げている子も…
植物や虫が子どもたちの現在の興味のようですね~
ある日Aちゃんが自宅から蛇の抜け殻を持参したので、ライトテーブルにのせてみんなで観察しました
散歩に出かけた日は、虫眼鏡とプリントを持って虫探し!(見つけたら虫が描かれたプリントに丸を付けていきます)
またある日はCくんの家で子犬が産まれたので、みんなでCくんの自宅まで子犬に会いに行ってきました
日本ではなかなかないですよね!笑
子どもの家に全員で訪問すること自体も驚きですが、アレルギーやら犬嫌いやら事前にいろいろ配慮が必要な日本人の感覚からすると、とてもダイナミックで…
子どもの気持ちや興味に寄り添うところ、好きだな~
ちなみに、こちらのプレスクールでは園庭のことをGardenと呼んでいます
Rくんは木の下でじーっと何かを探していました
ちいさい手のひらにぎゅっと握りしめていたのは、木の実の欠片のようなものでした
私もそっと近くで一緒に探してみたところ、なかなか見つからない。笑
私「This one?」
R「No…」
私「What about this?」
R「Ummm… It’s not the same.」
こんな会話を繰り返しながら、穏やかな時間が流れます
子どもって面白いですよね
大人には同じように見えているものでも、子どもにとっては特別で、特定のものにこだわる時があります
Rくんの探しているものが気になったので、しばらく一緒に過ごしていたところ『ん? これは似ているぞ』と思われる木の一部を発見
すぐにRくんに見せてみると
R「Yeah! This one! You found it!」
目をキラキラさせて、満面の笑みを見せてくれました
なんてかわいいのでしょう!
その後ぐんっと心の距離が縮まり、次にRくんにあった時には耳元でこっそりと…
R「I love you.」
みんなの前では言わないけれど、恥ずかしそうに伝えてきてくれるその姿が何とも愛おしい!
子どもたちからの愛があるからこそ、保育の仕事を続けていけるように感じます
楽しむ気持ちも忘れずにいたいですね
カナダのプレスクールでのボランティアについては、今後も私が感じたままにご紹介していきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!
少しでも参考になれば嬉しいです
ありがとうございました
Allie
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【Episode5】https://hoikupedia.com/blogs/2021/06/vancouver_school/