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子育てをするならカナダ?日本?元カナダで保育士、現在6歳と3歳の母がまとめてみた

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先日、ポッドキャストというサービスで子育てについて”世界で最も住みやすい都市ランキングで上位にくるカナダのバンクーバー。実際に子育てをしてみると良いところ?悪いところ?”という話題で話す機会をいただきました。日本では当たり前のことが、カナダでは大問題に発展するというような育児環境の違いもあったりと、はじめは色々と戸惑いました。カナダで生活する私が主婦目線で書いています。これから移住を考える方や興味のある方の参考になれば嬉しいです。

※興味のある方は下にリンクを載せておくので聞いてみてください。

今回は特に【日本人がカナダで子育てをする目線】で話した内容をまとめていきます。

良いところ

  • 人がおおらか
  • 国際色豊か
  • 得意なことを伸ばす教育
  • 公園など無料公共施設
  • 種類豊富な食材

悪いところ(不便に感じるところ)

  • 安全面
  • プライバシー
  • 学校給食
  • 掃除の時間
  • 日本語教育

それでは一つひとつ掘り下げていきましょう。

人がおおらか

これはカナダに来た人なら誰でも思うことではないでしょうか?人種によってもばらつきがあるようですが、大らかな人が多いので何をするにもリラックスムードなことが多いです。レストラン、バスや電車の中で子供が騒いでいてもニコニコ笑ってみてくれます。年齢に関係なく、ベビーカーをおして困っているとさっと手伝ってくれます。公共交通機関の中でベビーカーを畳むことはしないので、そのまま子供を乗せたまま乗り降りできる点もとても良いです。やんちゃそうに見えるティーンの子がさっと手を差し伸べたり、席を譲ったりする微笑ましい光景がよく見られます。

国際色豊か

保育園のおもちゃ一つを取っても、白人・黒人・ブラウン系・黄色人種の赤ちゃんの人形が置いてあったりと偏らない工夫がされています。そもそもクラスの中にいるのは宗教や信じるものが違う子供ばかりなので、牛肉食べない、豚肉食べない、菜食主義者なので肉全部食べないなどとにかく多様。行事ごとも中国のお正月をお祝いするかと思えば、アイルランドのお祝いだったり、世界中の行事をお祝いします。このような環境で育つ子供たちには差別意識や多文化共存への柔軟な考え方が自然に身に付くと思います。

得意なことを伸ばす教育

保育園での子供たちの様子は、テーマごとに決められたブースが別れているので自分の好きなところに行って過ごすという園が多いです。アートが好きな子はアートテーブルで一日中過ごす、なんていうこともあります。年齢が上がっていっても、選択科目が充実しているので興味のあるものを選んで伸ばすことができます。

少しテーマから外れますが、私が以前から日本でも取り入れて欲しいなと思う教育方法の一つに【Show and Tell】があります。これは人前で発表する練習の一つとして保育園などで行われているのですが、子供は好きなおもちゃを持っていき、そのおもちゃについてみんなの前で話します。話が終わったら、次は聞いていた子供たちの質問タイムという流れです。人前で発表する力、それに対して質問する力。このようなコミュニケーション力を伸ばす教育がやっと話せるようになった幼児期からはじまるというのは、日本でも取り入れて欲しいなと思う素晴らしい教育です。

公園など無料公共施設

カナダの公園はとにかく広い。芝生のサッカーグラウンド、テニスコート、バスケットボール・コートがそこらじゅうにあり、無料で使えます。夏になるとウォーターパークで水遊びWading pool/Paddling poolと呼ばれる浅いプールで遊ぶのも楽しいです。

また、コミュニティーセンターでは安い月謝で水泳レッスン、スケート、ダンスやピアノなど様々な習い事が行われています。私の住むバンクーバーの場合は、Strong Startという無料で行けるプリスクールもあるので、就学前の子供たちのためのプログラムも充実しています。図書館に行けば、ストーリータイムなど親子で参加できるイベントもたくさんあります。

種類豊富な食材

様々な人種が集まるカナダでは、スーパーでも食材が充実しています。バンクーバーにはアジア系のスーパーマーケットが沢山あり大抵の日本食は揃うので、日本食が恋しいとなることはまずありません。普通の大型スーパーマーケットでもアジア系コーナー、中東系コーナーなど、どの人種でもある程度食材が揃います。私の田舎町に住む友達(町に日本人は彼女だけ?というくらいの規模です)がスーパーにキューピーマヨネーズがあったと言っていました。日本食に限らず、どの国の食材もそれなりに揃うので世界各国の料理にチャレンジすることもできます。子供の頃から種類の豊富なスパイスや味に慣れていけるのは、将来の味覚形成という点から見てもプラスですね。またオーガニック食材、グラスフェッドビーフ(牧草のみを食べて育った栄養価の高い牛)、バター、牛乳など質の高い食材も大抵のスーパーで気軽に手に入れることが出来ます。

次は日本と比べて不便だなと思うところです。

安全面

カナダも日本と同じように治安の良い国と言われていますが、それでもドラッグ中毒者やホームレスの人々が暮らす地域があったりと危険なエリアがあります。外務省の海外安全ホームページによれば犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は日本の約5倍の水準だそうです。普通に生活している上では日本と比べ極端に危ないと感じるようなことは起こりませんが、ニュースなどを見ているとギャングの抗争などが白昼堂々と行われたりと一般庶民が危険に晒される場面も多い気がします。

その犯罪率が関係しているのでしょうが、学校の送り迎えは当たり前。12歳以下は一人で行動させられないので、家に留守番させるもの、公園やお友達のところへ遊びに行く時も必ず大人と一緒です。そのため、家族が日本にいてサポートが受けられない私のような移民ファミリーはベビーシッターを雇ったりと何かと不便なことが多いです。

プライバシー

赤ちゃんの頃から自分の部屋、ベッドで一人で寝かせる。というように、プライバシーをとても大事にします。日本では当たり前のような親子が一緒にお風呂に入るということもまずありません。幼稚園などで女の子がお父さんとお風呂に入ったという話をしようもんなら、問題になるほどです。男女の兄弟の場合は必ず一部屋ずつ与えなくてはいけないなど、日本に比べるとプライバシー面が厳しいと感じることが多いです。住むエリアによっても違いますが家賃など住居費用が高いので部屋を一部屋ずつ与えるとなると結構な出費です。

学校給食

カナダにも給食のようなHot Lunchと呼ばれるものがあり、選択制で注文することが出来ます。ただ日本のような栄養バランスの取れた学校給食を当たり前のように毎日出すという学校はあまり無いので基本的にはお弁当です。カナダのお弁当の基本はサンドイッチと野菜スティックのような詰めるだけのお弁当なので簡単なのですが、毎日となると大変なので日本の給食制度がこちらにもあったらなと思います。

掃除の時間

掃除はJanitor(清掃作業員)さんがするので、子供たちが掃除をして教室を綺麗に保つという日本の教育を知っていると少し寂しい気がします。食べ物に関しても、嫌いなものも何でも食べさせるという事はしないので(Force Feedingと言って虐待の一種とされています)一口食べて好きじゃなかったものは捨ててしまうということがあったりと日本人の私からするともったいないと思う場面が多々あります。物を大切にする教育がもう少し浸透してくれたら…

日本語教育

海外で子育てをすると、どうしても日本語をキープするのが難しくなります。バンクーバーには日本語学校も沢山あるので、他の国や地域に比べると日本語教育をしやすい環境ではあるのですがそれでも難しいのが現状です。1人目は日本語が上手で2人目、3人目と兄弟が増えるごとにだんだん英語の方が強くなるという家庭がとても多いです。話せても書けないということも結構あります。海外で子育てをすると言語の面での弊害が少なからず出てくると思います。

【まとめ】

結局どちらが子育てをする上で良いのか?

私はカナダでの子育て経験のみなので、日本での子育てと言えば帰省した時の短い期間のみで見えてない部分も沢山あると思います。私の独断と偏見なので参考程度に聞いて欲しいのですが、子供を育てる環境としては人目を気にしなくて良い、広大な芝生のある公園がそこらじゅうにあるカナダの方がリラックスして子供を育てられる環境です。一方安全面で言えば、子供が一人で登下校するくらい安全な日本。物を大切にする、感謝して使う事を学べる掃除の時間がある日本は素晴らしいと思います。

甲乙つけがたいというのが正直な私のまとめです。人によって生活スタイルも違う、求めるものや信じるものも違うので、まずは親である私たちが海外でどういう教育が行われているかを知り、共感するところ、取り入れたいと思うところを見つけることから始めたいですね。

今回のブログ内容をもう少し詳しく聞きたいという方に。ポッドキャストリンクはこちらです。

この記事を書いた人
福岡大学人文学部卒業後、カナダに留学。 MTIコミュニティーカレッジでEarly Childhood Educationを勉強。 2007年バンクーバーのデイケアに就職。
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