Wakakoです。約2ヶ月間、海外のデイケアでの保育ボランティアを終えて、その中で感じたことを下記にまとめてみました。
簡単な自己紹介
2013年7月より、ワーキングホリデービザにてバンクーバーに滞在。パートタイムでレストランに勤務し、趣味のカフェ巡りを楽しむ傍ら、バンクーバーでの保育所や映画祭、シニアセンターでのイベント行事などでボランティアを通し、この土地ならではのいろいろなバックグラウンドを持った人々との活動に積極的に参加するようにしています。 職務経験的な保育経験はないですが、バンクーバーの別の保育所にて週1回でボランティアしています。
もともと子どもの発達に興味があり、海外の子どもへの教育や指導方法を直接見てみたかったこと、バンクーバーらしい思い出を作るべく、日本ではあまり見る機会がない人種のるつぼ的環境をもっと見たかったこと、全くの英語環境で働いてみたかったことからこのボランティアに応募しました。
始める前終わった後の心境
初めは子どもたちの発達を見たい、という思いから始めたこのボランティアですが、一人ひとりをきちんと見て、どういったアプローチが必要か真剣に考えるようになりました。 また、子どもたちの生年月日を偶然知る機会があったので気付いたのですが、この子たちは私が日本で働いていた間に誕生していたのです。自分が時間を潰していたその間に、人間は歩けるようになり、話し、聞き、こんなふうに自分の思うままに行動できるようにまで成長してしまうのだなあと当然のことに感動し、自分も成長しなくては、と気付かされました。こういったことに改めて気づけたのはこのボランティアのおかげだと思います。
最初はなかなか懐いてくれませんでしたが、子どもたちとやり取りをしていく中で、最終的には名前を呼んでくれたり、手伝ってと子どもたちから言われたり、何気なく話しかけてくれたり、するようになりました。こんなにまだ英語に不自由し、何者かもよくわからない私のことを頼りにしてくれるのだ、と感じ本当にうれしかったです。
子どもたちへの指導方法や対処法、業務内容を教えてくれたり、英語に四苦八苦していた私を激励してくれた先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ボランティアによって得たもの
1.子どもの発達へのさらなる関心
子どもたちは発達が著しい時期で身体はどんどん成長していきますが、動物のように本能のまま生きている段階でもあり、これからどんどん人間らしくなっていくのかなあと思いました。
また、子どもたちの気性、行動パターンもそれぞれで、それぞれの子に対して対応されている先生方を見ていて、子どもたちが人間として生きる為に最低限どういった指導が必要で、かつ、その子らしくのびのび育っていく為に、これからの知的好奇心を育てる為に、自分はどういうことができるか、を考えさせられました。
例えば、ここでは散歩に子どもたちを散歩に連れて行って、果物やエレベーターなどいろいろな物を見せたり、似通った果物の違いを見せたり、子どもたちにとって新情報を提供する、教えるといったことをしていました。 また、複数で遊ぶことを学ばせるために、子供たちに遊具で遊ぶルールをわかりやすく説明したりしていました。 保育所にある遊具で子どもたちにただ遊ばせるだけでなく、私もこういった意図的に何かを学ばせる機会を作らなくては、と思いました。
2.バンクーバーという環境について
子どもたちがみんな英語を話しても髪の毛や肌の色がいろいろだったり、名前もイングリッシュネームだけでなく、もっとエキゾチックな名前だったり、保護者の方の国籍も様々。
私が幼い頃に保育所にいた環境とは全く違う環境がここにはあり、日本でなら日本人と外国人の割合が少ないし、ラベルがたやすく貼られそうですが、ここでは子どもたちも大人ももっとすんなりと文化や人種の多様性を受け入れている印象がありました。日本ではめったに味わう機会がなさそうなおもしろい感覚でうらやましい環境だと思いました。
今後ボランティアをされる方にアドバイス
1.フレンドリーでオープンマインドであること、保育所の先生でも子どもたちでも、なんでも喜んで助けたいと思えること
子どもたちの成長期なので、言語獲得や社会性の獲得、知的好奇心の育成が必要なのだと思います。先生からの積極的な話しかけ、遊びの活動が重要なようです。 また子どもたちを見るのに忙しいので、お掃除や食事準備など裏方と思えるような仕事でも積極的にできるほうが望ましいようです。
2.保護者の方や先生とのコミュニケーションにも積極的に
私の一番の改善点だと思いますが、英語ができないと思っていても、積極的に自己紹介したり、わからない点、知りたい点は聞いたほうがよいです。 保育のプロの方とせっかく一緒に働く機会だったので、指導方法やアドバイスをもっと乞うべきだったなと思いました。