”海外の保育を知ることで保育の多様性を知る”をテーマに、大阪城南女子短期大学総合保育学科の丸目先生に講義の依頼をいただきました。
今回は短大で講師経験のある(最近カナダに戻ってきてホイクペディアでブログ記事を書いてくれている)Allieさんも一緒にスピーカーとして参加してくれたので、どうにか無事終わらせることが出来ました。
何度か海外保育に興味のある方向けに話をさせて頂いた経験はあるものの、今回は短大の授業。いつもとは違う状況の中で上手く惹きつけることができるだろうかと不安いっぱいでしたが、そんな私の不安とは裏腹にZoomを繋げた瞬間の生徒さん達の元気な様子に不安が一気に吹き飛びました。さすが大阪の短大!先生方も生徒さんも笑いと笑顔がたくさんの明るい雰囲気でのスタートでした。突然の「英語の手遊び歌を見せて下さい!」のリクエストも距離が縮まったようで嬉しかったです。
バンクーバーはダウンタウンの後ろには山、周りは海と地理的にとても美しい場所にあり、国の政策的にも外国人が多いという話から、そのような環境下で行われる保育は多文化共存が上手く融合していることを知ってもらいました。1日のスケジュールから具体例を入れながら詳しく掘り下げていきました。
子供と先生の割合の違いや、保育スタイルや園の建物の違い、多文化共存を尊重する玩具やイベントについてや保育士の働き方など、違いを知ってもらえたのでは無いかと思います。
今回のスペシャルゲストのAllieさんは日本・カナダ・オーストラリア・アメリカで保育経験があるので、そういった観点からも、自身の保育で実際に行ったアクティビティーの写真などを織り交ぜつつ話をしてもらいました。
講義後の生徒さんからの感想文には、”海外保育に興味が沸きました!””保育スタイルや環境の違いに驚いた””違った保育を知れて興味深かった”といった内容がたくさん書かれていていました。保育は”正解に近いだろう”とされるものはあっても、”これが正解!”というものは誰にもわからないので、それぞれが模索して良いと思うものを取り入れていくことが全体の保育の向上に繋がるのでは無いかと思います。今回の講義では、ただ単に日本の優れているところ、カナダの優れているところにフォーカスするのでは無く、一人ひとりに海外保育に興味を持って考えてもらう、そこから自身で発展させてもらえる機会になればと思っていたので、その狙いが伝わったのかなと嬉しく思いました。
今回は自分にとっても学ぶことが沢山あった講義でした。私はブログや今の仕事を通して海外保育に興味の無い方にも、保育の多様性を知ってもらい興味を持ってもらう、保育士の働き方は色々あるということを知ってもらえるように発信してきました。実際に講義をしてみて、生徒さんたちが興味のあるもの、求めているものが何かがぼんやりと見えてきた気がします。これから私もそれを形にして発信して行きたいと思いました。
保育士の待遇が問題になったり、そこからくる離職率の問題であったりは”知らなかったことを知る”ことから変わることもあると思います。今回の講義は時代の変化が激しい今保育士として働き出そうとしている生徒さんに”保育の多様性”を知ってもらえる良い機会になったのではないでしょうか。時代と共に変化している子供の環境、その環境の中で育つ子供への保育にも変化が必要で、色々な面で保育の柔軟さが求められる時代だと思います。
今回参加してくれた生徒の皆さんには”知る”ことと、そこから自分なりに良いと思える変化を積極的に取り入れられる保育士さんになって欲しいです。
〜最後に〜
これから保育士として活躍される皆さんに話をするという貴重な機会を下さった丸目先生、大嶋先生、本当にありがとうございました。 次回はもっと歌のレパートリーを増やしておきます 笑