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クラスルーム編 | バンクーバーとトロントの保育現場の違い

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こんにちは、Chloeです。

前回の記事で「バンクーバーの保育現場とトロントの保育現場の違いシリーズ~保育士になるまでの道のり~」では保育士になるまでのプロセスを紹介しました。今回は”クラスルームの違い”について話したいと思います。ざっくりですが、私は”雰囲気”だったり、”セットアップ”、”生徒たちのバックグラウンド”に違いを感じることが多いです。

アカデミックに重点を置いたプログラム構成

まずトロントで働き始めて印象的なのが、トロントのクラスルームには基本的にテーブルが多い!というイメージ。トドラー、プリスクール、キンダー、スクールエイジとほぼ全てのプログラムで働いていますが、テーブルが多いなーと感じます。もしかしたら私の主観で絶対数に変わりはないのかもしれませんが。

詳しいプログラムの違いやなぜそういった違いが生まれるかなどの詳しい部分は次回に持ち越すとして、私なりの考えですが、トロントでは”机に座って行うアクティビティ”や”よりアカデミックにフォーカスを置いたプログラム”の構成をしています。

つまり、必然的に「生徒が机に座る練習」プラス「机に座って行うアクティビティ」の時間が多くなって、その様子を見ている私が「机が多いなー」と感じているのだと思います。

一方、バンクーバーでも机に向かって行うアクティビティの時間ももちろんありますが、もっと自由な感じというか、カーペットの上でするか机の上でするか、それはどっちでもいいよー自由だよーというスタンスの施設の方が多かったように感じます。

この土地柄や、州のECEシステム(早い年齢からキンダーが始まるなど)など、州ごとのデイケアを管理する行政の考え方が西と東のプログラムの違いに関わっていると思います。

トロントは多種多様な文化背景

もう一つ目に見える違いは、とにかくトロントは”多人種地域”!バンクーバーにいた頃は、バンクーバーってなんて人種が多いと思っていましたし、事実そうです!ですが、トロントはそれを上回ります。

ご存知の方もいるかもしれませんが、バンクーバーではアジア系の移民が一番多いです。次にペルシャ語を喋る中東の方々かな?働いていて感じたのが、白人、アジア人、中東出身の子供の多さ。これだけでも多様なバックグラウンドを持った人たちがバンクーバーにいることがわかると思います。

一方、トロントに足を踏み入れると、中南米などの国からの移民(いわゆる黒人と呼ばれるアフリカンアメリカンの方々)の多さ!世界中から沢山の移民が集まっている都市バンクーバーで唯一出会うことが結構稀な人種の方々です。

そしてアジア人も、中東人も、アフリカ人も多いんです。まず人口の絶対数が違うので、人種にも広がりが出るんだと思いますが、クラスルームは白人、中南米人、アジア人、中東出身の子供たちがまぜこぜのクラスルームです。私もトロントにきて知らなかった国のことをたくさん知ることができました。

そういったことも背景にあってか、クラスルームの中にはマルチカルチュラルなディスプレイがたくさん。

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日本人の女の子に日本語で「こんにちは」と書かれたポスターの横にはアラビア語?のディスプレイ。こういったディスプレイがいたるところにあります。

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こちらは、同性婚をした夫婦がベビーカーを押す写真。同性婚が認められているカナダならではのディスプレイだと思います。特にこの施設に同性カップルの親御さんがいるわけではないのですが、他にも女性同士の結婚式の写真等も飾られています。

こんな風に人種だけではなくスペシャルニーズやアンチバイアスのディスプレイがかなりの数で溢れていて、なぜだろう・・・??と疑問に思っていたら、これはトロント市で決められていることなんだそう。。。!!

まとめ

このディスプレイをしなさい!という決まりではないのですが、年に一度やってくる監査から与えられたガイドラインに従ってプログラムやクラスルームを作り上げて行く際、こういったマルチカルチャー、アンチバイアスをサポートするディスプレイをすることは項目の一つにあり「絶対」だそう。これにはびっくり。

先程も少し触れたように、市の行政が行う監査がトロントのECEシステムを大きく左右していて、バンクーバーとの違いを生み出す要因になっています。

次回の記事「バンクーバー保育現場とトロント保育現場の違いシリーズ~職場環境篇~」では、この監査システムの違いや、それに伴う職場環境(気になるであろう仕事量やお給料の話・・・)についてお話しようと思います!!

“違いシリーズ”はこちらから

この記事を書いた人
バンクーバーアイランドにある州立大学のECEプログラム卒業後、ECEフルライセンスを取得し、Infant and Toddler Daycare、Junior Kindergarten等様々な保育施設で保育士として働く。永住権を取得し、保育士経験6年目となった2014年に心機一転、トロントに渡り、幼児教育のBA(学士号)取得を目指し州立大学3年次に編入。現在、大学生と保育士の2足のわらじをはいて毎日奮闘中!
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