カナダで保育士を目指す方にとって避けて通れないのが「Practicum(実習)」です。また、日本から保育ボランティアとして現場に入る人にとっても必見のテーマです。
園ごとにルールが違ったり曖昧な部分も多く、「どこまで自分はやって良いのか?」と迷うことも少なくありません。
実際にカナダの保育士コミュニティでも以下のような議論がありました。
「実習生が保護者と話したり、子どもを抱っこして移動して良いの?」
この記事では、現役ECE(カナダ保育士)たちの意見をもとに、実習生ができること・できないことをわかりやすく整理します。
カナダでECE資格を取得するための必須プロセスであり、以下のような位置づけになります。
最優先は「学び」ですが、子どもの安全は常に最重要です。
| 内容 | 理由 |
|---|---|
| 子どもを抱っこする・一緒に遊ぶ | 信頼関係づくりに必須 |
| 挨拶・自己紹介 | 保育者としてのマナー |
| 活動の案内・日中のハイライト共有 | 保護者コミュニケーションの練習 |
| クラス移動のサポート | 保育の流れを知るため |
| 日常援助(食事・着替え補助) | 実践的な学びにつながる |
※必ずECEの監督下で行うこと
| NG業務 | 理由 |
|---|---|
| Ratio(人員配置)に数えること | 法的に不可 |
| 子どもを一人で移動・見守る | 安全確保の責任を負えない |
| トイレ介助・おむつ替え | 園によってNG(事故防止) |
| 事故報告・保護者への指導 | 機密性の高い対応 |
| 行動問題や健康問題の説明 | ECEの専門判断が必要 |
保護者への情報共有は「活動内容まで」が基本です。
実習生は常にECEの視界と判断のもとに行動する必要があります。
つまり、
「できるかどうか」より「一人でしていないか」が重要
特に以下の場面は必ずECE同席:
→ 必ずスーパーバイザーやディレクターに事前確認を!
実習初日にポリシー確認があると安心です。
「子どもの安全とプライバシーは守れている?」
チェックポイント:
コミュニティで多く見られた声:
実習生は「未来のECE」なので安心して学べる環境が将来の業界の質を高めると考える人が多い。
今回、実習生の役割について改めて現場の声を集めてみて、
私が一番驚いたのは 「実習生でもトイレ介助OKの園がある」という事実です。
カナダは、日本以上に
が重視されている国。だからこそ、
「実習生は触れない方が安心」だと感じていたからです。
しかし実際の現場では
にはっきり分かれていました。
“保育=生活のすべてを支えること”
という日本の考えに慣れていると、
カナダの現場でのルールの違いに戸惑うことも多いと思います。
だからこそ、迷ったら「子どもの安全とプライバシーは守れている?」
と考えること。
初日に遠慮せず確認すること、わからなければ聞くこと
がとても大切だと感じています。
カナダの保育は「実習生もチームの一員」として迎えてくれます。
安心してたくさん経験を積んでいきましょう!