日常の生活や保育の中で、子供に何度言ってもうまく伝わらない経験、ありませんか?
例えば、「牛乳をこぼさないでね」と何度言ってもこぼしてしまう、または「走らないで」と何度言っても走ってしまう、というような状況です。急な時にはつい「Don’t」と否定形の指示を使いがちですが、実は否定的な言葉は子供の脳に逆効果なイメージを与えることがあるのです。
「牛乳をこぼさないでね」と伝えると、子供は頭の中で「牛乳をこぼす」というイメージを想像してしまい、結果的にこぼしやすくなってしまいます。肯定的な声かけの方が子供の脳に伝わりやすいことを理解し、効果的なコミュニケーションを心がけましょう。
今回は、肯定的なコミュニケーションの一例を10個英語でご紹介します。これらのフレーズを使うことで、子供たちとのコミュニケーションがより深まり、ストレスも減少するでしょう。
「こぼさないで」 ➡︎ 「しっかり両手で持って」
“Don’t spill it.” ➡︎ “Hold it with both hands firmly.”
「早くして」「ぐずぐずしない」 ➡︎ 「5分で終わらせよう」
“Hurry up.” ➡︎ “Let’s finish it in 5 minutes.”
「散らかさないで」 ➡︎ 「ゴミ箱に持って行こう」
“Don’t make a mess.” ➡︎ “Take it to the trash bin.”
「うるさい」 ➡︎ 「小さな声で」
“It’s noisy.” ➡︎ “Speak in a quiet voice.”
「走らない」 ➡︎ 「歩いて」
“Don’t run.” ➡︎ “Walk.”
「触らないで」 ➡︎ 「手は自分のそばに」
“Don’t touch that!” ➡︎ “Remember, to keep your hands to yourself!”
「友達にそんなこと言わない」 ➡︎ 「優しい言葉を使おうね」
“Don’t talk to your friend like that.” ➡︎ “Please use kind words.”
「叩かない」 ➡︎ 「優しい手でね」
“No hitting!” ➡︎ “Gentle hands.”
「投げない」 ➡︎ 「このおもちゃは〇〇のためだよ」
“No throwing.” ➡︎ “This toy is for 〇〇.”
「ギャーギャー言わない」 ➡︎ 「言葉を使って言ってね」
“Stop whining.” ➡︎ “Please use your words.”
肯定的な言葉を使うことは慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、焦らずに続けてみてください。最初は「Don’t–」と言ってしまっても、その後に肯定的な言葉に言い換えていくことで、子供たちが理解しやすくなるはずです。