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こんなお弁当あり?海外(カナダ)の保育園・幼稚園と日本の園の親目線でみた5つの違い

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こんにちは。元保育士、子育て中のNaoです。

子供ができて、おじいちゃんおばあちゃんに孫の顔を見せたいと日本に帰る機会が増えました。前回帰ったときに1ヶ月間だけですが、4歳の娘が日本の幼稚園に通ったので、そのときの経験と自分がカナダで保育士としてDay Care(保育園) Preschool(幼稚園)で働いた経験を元に親目線で見た5つの違いをご紹介します。

カナダと日本の園の5つの違い

1.お便りが手書き!

日本の園ではお弁当の日があったり給食の日があったり、体操クラスがあったりとお知らせごとがたくさんあるのかお便りを3枚くらいもらいました。びっしりと授業計画や先月の子供の様子などが書かれているものもありました。しかも手書き!!!

これには驚きました。私は日本での保育士経験がないので、カナダと日本で保育士経験のある友人に聞いてみると、これは温かみを出すためだと教えてくれました。なるほど〜と思うと同時に、仕事量が多いわりに給料が低いと問題視されている日本の保育業界、こういうところで少し手を抜いてもいいんじゃないかと思うのは私が日本での経験が無いからでしょうか。。。

カナダでは月のはじめに1枚ニュースレターをもらうだけで、それ以外は、ニュースレターで伝え忘れていることや再確認事項をホワイトボードに書く程度です。
ちなみにこれが先月娘がもらってきたカナダの幼稚園のニュースレターです。

書かれてあることは、春が来ましたね!今月のテーマは(かなりざっくりと)…、春休みについて、夏時間になるので1時間時計を進めてください、絵本の注文について、誕生日について。以上
日本の先生に提出したら怒られそうなお便りですね。笑

カナダでお便りというとこんな感じが基本で、手書きでびっしりと書かれたお便りを配っている園はたぶんどこを探しても無いと思います。日本のお便りは事細かに書かれていてすごく助かるのですが、読むのが大変+情報量が多すぎるような気がしました。

2.キャラ弁?

日本のお母さんのお弁当は彩りが綺麗な栄養バランスの良いお弁当が多く、凝ったお母さんであればキャラ弁であることもしばしば。栄養士さんが考えた給食を食べられたりと本当に充実していると思います。カナダでランチといえばサンドイッチ(子供のサンドイッチの場合はハムチーズが多い)。それにりんご丸々やヨーグルトと飲み物を持って来る子が多いです。基本的には火を通して調理したものではなく、切って詰めたものが多く見られます。忙しいお母さんには、切って詰めるだけのお弁当は本当に助かります。

こんな感じで、ただでさえ日本に比べると簡単にできるカナダの子供のランチですが、 私が実際に見た、え!!!驚き!という子供のランチを少し・・・人参(切ってない1本丸ごと)、ケール(もちろん生で茎もついた青々としたもの、青汁ジュースどころではない)

どちらも、ドレッシングなど何も無しで子供はもりもり食べていました。。。これは日本の子供のランチでは見かけないなぁと衝撃的でした。カナダでは生野菜を食べる習慣が付いている子供が多い気がします。

3.緻密なカリキュラム

日本の幼稚園は、親も一緒に参加する体操教室が行われたりと先生が計画し、主体となって子供の成長を促すカリキュラムをこなしていくという印象でした。カナダの園では、のびのび楽しくが基本なのでほとんどの時間を遊んで過ごす子供達。子供の成長を促すいくつかのアクティビティーが準備されている環境で、自分の好きなものの所で好きなだけ時間を費やします。

先生は興味を伸ばすためのサポート役という感じで、どちらかと言えば子供主体、好きなことを好きなだけします。興味があるものを伸ばしていけるという反面、男の子でアートが嫌いな子は4歳でもはさみを上手に使えないということも珍しくありません。好きなことを伸ばす、好きなものを選択する力をつけるという点ではカナダ、面弁なく色々なことを伸ばすという点では日本なのかもしれません。

4.送迎バス

日本の幼稚園では当たり前にある送迎バス。カナダで幼稚園の送迎バスは見かけません。アフタースクールケア(学童保育)も行なっている幼稚園や保育園では、決まった学校まで園の車で子供を迎えに行くことはありますが、日本の幼稚園バスのような送迎バスと少し違います。カナダの幼稚園というと先にも書いたようにプリスクールに当たるのですが、どこのプリスクールも2時間〜4時間程度と短いので親やお世話をする大人が送迎します。日本の幼稚園のように時間も長く、送迎まであれば本当に助かりますね。

5.制作物の手が込んでいる!

日本の幼稚園では、毎回持って帰ってくる制作物の出来栄えが素晴らしい!その分先生たちも準備が大変だと思うのですが、とにかく出来栄えが綺麗なので子供も嬉しそうでした。カナダの園での制作物は、ここでも自由を尊重するためあまり作り込んだものはしません。いかに想像力を働かせるかという基本概念のもと、材料を提供して子供が好きに作れるような環境をつくります。制作物の準備に取られる先生の時間はほとんどないのでこの点でもカナダの先生は負担が少ないかもしれません。ただ親目線でみると、出来栄えのいい作品を誇らしげに持って帰ってくる子供を見られるのは嬉しいものです。

まとめ

このように日本とカナダの保育環境を親目線で比べていくと、日本は几帳面に全てが行われていて、カナダは割と大雑把なイメージです。色々なことを几帳面に行なっていくことで内容の濃いものになる一方で、先生や親、もしかすると子供もストレスになる可能性があるかもしれません。

カナダは教育カリキュラムも大雑把で日本人としては大丈夫かなと心配になることもありますが、ストレス面で考えると大人も子供もストレスフリーな保育だと思います。どちらか一方だけを見るといい面と悪い面があり、反対の見方をすると180度変わる見方ができる保育・・・ほどほどが一番なのかもしれませんね。

この記事を書いた人
福岡大学人文学部卒業後、カナダに留学。 MTIコミュニティーカレッジでEarly Childhood Educationを勉強。 2007年バンクーバーのデイケアに就職。
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