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元小学校教師がカナダで保育士をしていて気付いた日本の先生たちの勤務体制について

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皆さん、こんにちは。カナダの保育士Tomokaです。

11月に入り、レインクーバーの季節がやってきた…と思っていたのですが、今年はなぜか晴れの日が多いです。いやぁ、いいことですね。子どもたちも元気に外に遊びに行っております。ただ、5時になるともう外は暗いので、午後のお昼寝後から外へ遊びに行くというのはスケジュールの関係上できなくなりました。もう既に夏が恋しいバンクーバーです。

さて、本日は少し趣向を変えたお話になりまして、今まで色々な保育園でボランティアをしてきたり、働いてきたりした私ですが、日本で小学校教師として働いていたことで気付いたことがいくつかありますので、そのことをブログでシェアさせていただきたいと思います。

私は日本で8年間小学校で教師をしておりました。担任も持っておりましたし、担任外で専科をしていた年もあります。教師をしていた傍らで、教師の労働環境改善に向けて話し合うこともしておりましたし、カナダで保育士している今もたまに日本の教師の労働環境についての話を聞く機会もあります。まぁ、ここ数年新聞なんかでよく問題になっていますよね、教師の公的ブラック企業っぷり。

実際、日本の教師ってどうなの!?

今、私は教師を辞めてカナダで保育士をしておりますが、教師の仕事って本当に素晴らしいと思うしやりがいもあると思います。子どもたちがこれから先大人になっても記憶に残る立場でありますからね、責任重大です。そういった純粋な思いと責任感を持って教師になった人はたくさんいるのですが、先生たちのそういう思いを盾に、たくさんの責任を教師に負わせている感は正直ものすごくありました。

「先生なんだから、プロなんだから、○○できて当たり前、○○して当たり前」といった空気がありました。そういう思いに一生懸命応えようとする先生もものすごく多いので、勤務時間前の朝6時や7時から勤務して、帰りも9時10時になって仕事に追われる感じです。ほんと、いつ休んでいるんだろうと思う位よく働く先生もいました。

最近話題になっている通り、勤務時間は存在しているようで実際にはないようなものです。残業代もありませんし、休憩時間もありません。それでも追いつかないくらいの仕事量だったりするので、全てをきちんとこなすことが無理だったりするんですよね。

カナダ・バンクーバーでの保育士勤務事情

カナダで保育士として働き始めたのを学生時代から考えるともう2年近くなると思います。どの保育園もそうなんですが、閉園時間を過ぎてのお迎えだとExtra Fee(超過料金)を保護者に請求したりします。私の勤務先でも超過料金の話を保護者にしています。実際に閉園時間後に迎えに来た保護者に超過料金を請求したことはないようですが、何度も閉園時間を過ぎてのお迎えをして改善が見られないと、やはりしっかりと保護者に話をしているようです。

なので、私たち保育士の勤務時間もしっかりとON TIMEで管理されていて、勤務時間を過ぎての勤務についてはその分お給料が発生しています。日本では勤務時間を超過して、残業代なしで働くのが当たり前だったのですが、今では保護者のお迎えが遅くて10分程残業すると、「10分残業したので、明日は10分遅れて出勤します!」といった状況です笑。残業がないのは魅力的、残業してもお給料がもらえるのも魅力的。

能力資質向上の為の勉強時間について

自分でいうのもアレなんですが、私はけっこう勉強熱心な方だと思います。(※ただし、好きなことに限る笑。)教師をしていた時も、よく書店主催の「教師の為の学級開き講座」「各科目の授業アイディア」「学級で使えるレクリエーション講座」の他に、作文が得意だった私は「作文の会」なるものに所属していたこともありました。こういった教師の為の講座は条件付きで学校から補助がでます。

ただし、そこまで出ないので、ほとんどの勉強熱心な先生は自腹で勉強しに行っていました。その他に教師関連の本もたくさん持っていましたし、たくさん持っている先生方も本当に多く、自腹で仕事に情熱を注いでいる先生は本当に多かったです。だから、本当にその情熱が報われるようになるといいのですが…。

カナダの保育士は、基本このような講座は免許更新するのに40時間は受けないといけないので、保育士は強制参加です(笑)。もちろんですが、このような講座は勤務時間に含まれません。その他、図書館で本を借りたり、フェルトストーリーを作る時間もプライベートでやったりしています。私はたまにフェルトストーリーは子どもたちがお昼寝中に手が空いていたら作る感じです。

ちなみに、バンクーバーで保育士免許更新の為のワークショップ情報についての記事はこちら→
カナダで保育士を続けるなら絶対に必須なワークショップの受講!!受講するならここに行け!

まとめ

私は今のカナダでの保育士の仕事が好きです。英語を使って仕事をするのは大変ですが、それでも子どもたちは可愛いし、賢い子なんか私のよくわからん英語を通訳して他の子どもたちに教えてくれたりします(笑)。そもそも共通言語が英語であって、子どもたち全員の第一言語が英語というわけではないので、子どもたちは子どもたちなりに第二言語の英語を話す難しさを理解してくれているのかなって思ったりします。

英語を使って仕事をするストレスというのは確かにあるのですが、超過勤務当たり前で残業代もなく、仕事に追われていた教師時代と比べると、カナダで保育士として働けていることは幸せなことだな、と正直思うのです。こちらでは仕事に追われることはそこまでありません。たまに勤務時間内がものすごく忙しいこともあるのですが、勤務時間が終われば仕事をすることはありません。ON/OFFがきっちりしているところがカナダの保育士の労働環境の魅力かなと思います。

なので、実際にカナダで保育士として働いてみたい人は、やってみてもいいんじゃないかと思います。英語力がないから心配って気持ち、もちろんわかります。私もまだまださっぱりなんで。だからこれからも学んでいきましょう。自分にできるかどうか不安って気持ち、それもわかります。私もそうでした。でも、チャレンジしていないのに何でできないって思うの!?結果はチャレンジしてみないとわからないですよね?

さぁ、もう迷う必要はないですよ(笑)。ホイクペディアではカナダで保育士としてがんばりたい方を応援しています。カナダで保育士やってみたい方、一緒にがんばっていきましょう。

この記事を書いた人
日本では小学校教諭8年。ずっと子どもたちと関わる仕事をしています。COSカナダ留学サポートデスクとの出会いはホイクペディアで活躍している海外保育士さんのブログがきっかけ。持ち前の決断力と行動力で小学校教諭を退職してからの30代でバンクーバーに留学。保育士免許書き換えと現地のカレッジ履修を通してBC州の保育士免許を取得。ホイクペディアの他自身のサイト「カナダで保育士奮闘中」も運営中。
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