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海外の保育園でのボランティア体験レポート

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バンクーバーに来て、11ヶ月目、海外の保育園でボランティアをしているJunです。

日本で幼稚園での勤務経験があります。

カナダでも、保育や教育の現場を見ることをカナダ生活の目標の一つにしていました。自分でもいくつかの施設に問い合わせをしたり、クレイグスリストに目を 通したりしていました。しかし、今は募集していないと言われたり、返事がかえってこなかったりとなかなか見つかりませんでした。

そこで、運よく出会ったの がこの保育ボランティアです。
一ヶ月(週に3日)の保育ボランティアという期間はとても短いものでしたが、カナダの子どもたちのことや、先生、保育環境を知ることができるとてもいい機会となり ました。

しかし短期間で子供の実態を把握することはとても難しい思ったので、あまり難しいことは考えず、子どもとたくさん遊ぶことを1番の目的とし保育ボラン ティアを楽しみました。

心に残ったことをいくつかピックアップして書いていきたいと思います。

 

先生

私が行った保育園は、国際色豊かな顔ぶれでした。一度アフリカ出身の先生が子どもに“自分がそうだからと言って、周りの人も同じだとは限らないでしょ?いろいろな考え方があるの。だから 面白いのよ”(のような事を英語で)とサラリと言っていたのがとても素敵だと思いました。これから色々な国籍、考え方をもった人たちと出会っていく子ども たちにとって、大切な言葉だと思いました。また先生が自然体で、まるで友だちにアドバイスするかのように“That’s good idea”(それはいい考えね) “You can do that, try it”(できるわよ。やってみて)などと話しかけるところがとても印象的でした。

 

雨でも遠足

雨が降っていても、長靴、レインコートで公園に行き、自由に遊びます。傘なんて持ちません。濡れてもあまり気にしません。子供たちも皆かわいらしいレイン コートをもっています。遊んだ後は、濡れたコートや服を乾燥機に入れてグルグル乾かしていました。日本ではほとんど見ない光景だと思います。

 

スナックタイム

ス ナックは主にりんごやなしなどのフルーツ、クラッカーやハッシュドポテトやクッキーなどがありました。面白いと思ったのは、ジャムや、ピーナッツバターな どをディップする時に、”ダブルディップ(二度づけ)禁止” をみんな(おそらく)守っていたことです。(ときどきもう一度つけそうになる子どもに、”No double dip please”と注意していました。)日本だと、きっと初めから一人分ずつ別けられているだろうなと思いました。このようなマナーも子どもの頃から学んでいくと言うことが分かる、楽しい時間でした。

絵本の読み聞かせ

子供たちは絵本が大好きです。そこでよくこどもたちから、”Can you read the book?”と頼まれていました。子どもの本と言っても、私にとって初めて見る単語がたくさんあります。私のたどたどしい英語で読み聞かせをするのです が、最後まで聞いてくれる子もいれば、途中で興味が無くなり違う遊びに移っていく子供もいました。気がつけば一人で必死に絵本を読んでいたという、おかしな光景も経験しました。分厚い絵本を持って来た時には、ときどき話を言いやすいようにアレンジしてアドリブを入れたり、効果音でごまかしたり、子どもに聞いたり、必死に読んでいました。絵本の読み聞かせのときは、自分の英語の勉強の時間でもありました。とても楽しかったです。

 

英語の難しさ

慣れない英語を使っての保育経験は初めての体験で、毎日必死でした。帰宅するとクタクタになっている私がいました。ボランティアをする上で、もちろん英語は できるに越したことはないですが、子どもたちにとって、英語力は関係ないようで、先生と同じように接してくれます。しかしとっさに英語が出てこないことが あったり、子どもが何を訴えてるのか分からないとき(特に年齢の小さい子ども)があったりしたので落ち込むこともありました。そんな私でも、子どもたちは、たくさ ん話しかけてくれるし、本を読んでと持ってきてくれるので、落ち込む反面、やる気ももりもり湧いていました。
周りの先生がどういう言葉かけをしているのか、日々聞きながら、真似をすることはとてもいい方法だと思います。先生たちの真似と、私のボキャブラリーを振り絞って、このボランティアのなかで子どもにたくさん声をかけることができたと思います。
また先生たちが何度も言う言葉で、分からない言葉があれば直接質問したり、家に帰って調べたりしていました。毎日とてもいい勉強でした。

“That is good idea!” ”I love it!” (先生が頻繁に使っていた言葉)

今回のボランティアではカナダの保育園で、子どもたちとたくさん遊べたこと、カナダの保 育のシステムや、雰囲気をほんの少ししれたことが大きな収穫でした。子どもたちの可愛らしい作品や保育園にあったオモチャなどから、たくさんアイデアもも らえました。日本に帰り、また子どもと関わる仕事をしたいと思っているので、ぜひこの経験を生かしていきたいと思います。本当に楽しかったです。

このような貴重な体験をさせて頂き、感謝しています。ありがとうございました。

この記事を書いた人
2014年以前に投稿頂いた記事は「過去のボランティアさん」の記事としてアーカイブさせていただいています。
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