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カナダの音楽の授業と日本の音楽の授業の違い

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こんにちは、Choloeです。

過去の記事「ついに始まった教育実習@special preschool in Toronto」で今実習をしていることを話しました。それとは別に、今学期とっている授業があります。それはCreative Arts IIという”芸術系を教えるための授業”です。

私は3年次に編入したので”Creative Arts I”はこの大学で取っていないのですが、これは私の大学の大学4年生の必須コースです。基本的にはまずdiplomaでは、お絵かき系のアートの教え方や子供の発達の仕方を学び音楽を少し付け足しで学びます。そして、degreeに入ってから演劇や音楽ダンスなどの”cocurricular”と言われる科目の教え方にもっとフォーカスすることが多いようです。

そこで今回は、その中の”音楽の授業”について日本との違いを意識して、話したいと思います!

Teaching Music in Canada!!

さて、カナダの幼稚園や保育所では音楽の時間はどんなふうに進んでいくの?と疑問に思った方もいるでしょう。この質問に対する答えはいくつもあります!なぜならその施設によってぜーーんぜん違うから!日本でもそうだわ!と思うかもしれませんが、カナダではとくにその園の特色が出ると思います。

正直、そこまで力を入れていない園では”音楽”の”授業”はほぼ皆無といってもいいのではないでしょうか。サークルタイムでアカペラやCD,たまにギターに合わせてお歌を歌ったり、手遊びをしたりすることはあっても、なかなか”授業”と呼べるレベルまでいかないところもたくさんあります。

かと思えば、ちゃんと楽器を使って楽器の使い方を学んだり、日本で言うリトミックのように音楽に合わせて体を動かしたり、本格的な音楽の先生を招いて特別なアクティビティをしたりするところもあります。

なので、ほぼすべての先生がピアノを弾けて、譜面もよめて音階もわかって…っていう日本の幼稚園や保育園の音楽の時間はカナダのデイケアやプリスクールよりもかなり洗練されていると思うのが正直なところ。私の通っていた幼稚園でもピアニカの使い方やハーモニカの使い方を幼稚園(4歳頃からかな?)のうちに教えてもらっていましたが,こんなことはこっちじゃほとんど考えられないです!

この幼児期の音楽教育は後々の数学や国語力に大きく影響してくるというリサーチ結果が出ていて、本当に大事な分野の一つ!

ですが、悲しいことに、カナダの幼児教育界では先生たちは音楽を教えることを敬遠しているという結果が出てしまっています。音楽が嫌いだったり、幼児教育学部(特に二年制)でなかなか詳しく音楽を教えないので、スキル不足による自信の無さから最低限しか教えない先生がたくさんいるそう…。

これは、やっぱりカナダの保育園や幼稚園で比較的自由にスケジュールが組めて、全てが子供中心に回ることがおいいからこそ。子供が音楽に興味がなければそんなに力を入れて教えなくていいし、そのかわり他のお絵かきに時間を費やしたり、お外遊びに時間を費やしたり、自由さのなせる技だとも思います。

これは、いいように取ればカナダの幼児教育のいいところですが、私は欠点でもあると思います。偏りすぎるところは偏りすぎてしまう。トロントの教育委員会も問題点として取り上げている部分で、私も同様にバランスが大事だ!と思っているわけです。

実際にカナダの幼児教育界で生きてきて、他の先生の歌を聞く機会が多かったのですが、なぜか音がはずれてるなーと思う先生がすごく多くって、アジアからやってきた先生たちは音も外さずに綺麗に歌えていることがほとんど。これはなぜだ‥と疑問に思っていたのですが、今回の音楽の授業で、上記で述べたような幼児期の音楽とのふれあい方が後々大きく関係してるということがわかり、謎がとけました!

なので、日本の幼稚園や保育園で働いた経験がある方や、保育系の学校に行ったことがある方は、とにかくこっちでは神様のように崇められるんじゃないかと笑就職の時にかなりのアピールポイントになること間違いなしです!なんなら、音楽を含めたcocurricularに力を入れている私立校なんかでは特に重宝されるかもしれません!私立校ではcocurricularに力を入れて、公立と差別化を計っているところがほとんどですから!

そして、日本の音楽教育の素敵なところは、音階をコードではなくドレミで教えるということ。この方法,音階を正しく身に付けるのにとっても役立つそう。カナダでは音階はコード(D,E.F…)で学ぶことが基本、この日本で学ぶドレミは特別なことなようで、最近ようやく普及してきてみたいです。ピアノなどの音楽塾に行っている子くらいしか今までは知らなかったそうで、私もこれは日本だけだと思ってました。ですが、音楽界では世界共通みたいですね。実際にカナダのデイケアなどでは教えているところは見たことがありません!!

この方法とっても音楽学習には大事だということがカナダの幼児教育会でも徐々に言われ始めて、実際に私もこうして授業で習っているわけですが、日本人の私からしたらもう身についているもので、簡単というか、もうからだの一部というか…笑ですが、カナダ人のクラスメートはとっても苦労していて、日本の幼稚園行っておいてラッキーと思いました笑このドレミで学ぶ音階のことをSolfegeと言うそう。

そして、ただドレミで学ぶだけではなく、これにハンドサインをつけるとさらに音階に対する感覚が洗練されるそうです!そのハンドサインの動画がこちら!

Solfege

このsolfegeとハンドサインはようやく徐々に徐々にカナダでも普及し始めてきたかな〜というくらいでまだなかなかクラスルームで見ることはありませんが、音階を覚えるのにはとってもいい方法!

しかも、特に小さな子どもたちは体を使いながら覚えることでより吸収しやすくなるうえに、簡単だと捉える子もおおいので、このハンドサインはとってもいいツールです!なんせこの動きが子供たちにとってめちゃくちゃ楽しくて面白いみたいで、音楽のクラスが終わってもずーっとやっている子もいます笑

まとめ

このように、カナダでは音楽教育が重要だと意識され始めています。これは私たち、日本の学習をしてきてるものから言えば大きなアドバンテージですね。今回紹介した”Solfege”は子供の音楽教育にとっても効果的です。

まずはこの基本形をしっかり身につけてから、新しい音楽を教えるときはまずこのsolfegeハンドサインで楽譜を軽くおさらいすると、音の覚えがよくなりますし、音階に対する感覚もより優れたものになります!!

もしお家にお子さんがいたり、子どもたちと関わる仕事をしている方はぜひ試してみてください! それでは今日はこのへんで!

この記事を書いた人
バンクーバーアイランドにある州立大学のECEプログラム卒業後、ECEフルライセンスを取得し、Infant and Toddler Daycare、Junior Kindergarten等様々な保育施設で保育士として働く。永住権を取得し、保育士経験6年目となった2014年に心機一転、トロントに渡り、幼児教育のBA(学士号)取得を目指し州立大学3年次に編入。現在、大学生と保育士の2足のわらじをはいて毎日奮闘中!
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