差別にオレンジのシャツで問題提起を!Orange Shirt Dayとは何か? | ホイクペディア | 海外保育士の留学情報サイト

差別にオレンジのシャツで問題提起を!Orange Shirt Dayとは何か?

may

この記事を書いた人 may
2016.10.26

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皆さんこんにちは。カナダで保育を勉強しているmayです。少し前のことになるのですが、ここバンクーバーの保育園ではオレンジのTシャツを着ている人がたくさんいる日がありました!

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それは「Orange Shirt Day」と呼ばれる一年に一度のキャンペーンの日!バンクーバーのあるBC州から発祥したキャンペーンです。

Orange Shirt Dayとは?

少し長いですが、せっかくなので公式ページより英文の原文をご紹介。

Orange Shirt Day is a legacy of the St. Joseph Mission (SJM) residential school commemoration event held in Williams Lake, BC, Canada, in the spring of 2013. It grew out of Phyllis’ story of having her shiny new orange shirt taken away on her first day of school at the Mission, and it has become an opportunity to keep the discussion on all aspects of residential schools happening annually.

「オレンジシャツデーはウィリアムレイクというBC州のとある町にあったレジデンシャルスクールのメモリアルイベント。Phyllisさんというある一人のFirst Nationの女性が、レジデンシャルスクールに行った最初の日にオレンジのシャツを取り上げられたという経験から来たもので、毎年レジデンシャルスクールについての論議をする機会となっている。」要約するとこんな感じです。
そもそもFirst NationとかResidential schoolって何?と思う方もいると思いますが、実はカナダは原住民を迫害していた歴史があるんです。

First Nationとは?

カナダは実は建国してから150年ほどの新しい国なのですが、カナダにはもともと原住民が住んでいました。そもそもここカナダに住むほとんどのカナダ人は元々は移民で、例えば親がアジアから移民してきたとか、祖父母がヨーロッパから移民してきたとか、そういう人がたくさんいます。その中でFirst Nationは移民が来る前からカナダに住んでいたにもかかわらず、土地を取り上げられ、西洋文化を押し付けられ、カナダ人に迫害されてきたのです。

Residential schoolとは?

では、具体的にどうやって迫害してきたかなのですが、カナダ政府はResidential schoolという原住民専用の学校を作り、原住民の子供たちを強制的に集め、泊まり込みで教育を受けさせました。元々原住民の人たちの間にはそれぞれの言語があったのですが、residential schoolでは英語での教育。また、一度レジデンシャルスクールに連れてこられたら何年も帰ることはできませんでした。4〜5歳くらいの時に連れてこられ、教育という名は半分、掃除や洗濯などを教えられたりもしながら子供たちは何年もレジデンシャルスクールで過ごしたそうです。肉体的虐待や性的虐待もあり、自殺をする子供も多くいたとか。そんな悲しい歴史のあるカナダですが、なんと最後のレジデンシャルスクールが閉校したのは1996年。まだつい最近のことでした。

現在この問題はどうなっているの?

このようなことが起こっていたのを、カナダ政府は原住民の方々に謝罪。今は原住民の方々に補償金を払ったり、色々な場面で優遇措置があったりしています。カナダの保育の現場では、このようなFirst Nationの迫害については強く批判。「全ての子供は平等に尊重されるべき」との考えのもと、Orange Shirt Dayにオレンジのシャツを着ることで、人権問題や差別問題について問題提起をしているのです。

いかがでしたか?明るい部分ばかり取り上げられがちの海外生活ですが、こんな歴史もカナダはあったんです。ただ言えるのは、現在は政府による迫害などは一切なく、差別もない環境を作って行こうという風潮であること。特にカナダの保育では、人種や障がい関係なくみんな平等に過ごそうというスタンスなので、First Nationの子供のみならず、他の人種の子供もみんな平等に扱われます。歴史があってこそ今に生きることもあります。差別なく過ごしていく行き方を子供たちに教えるのも保育士としての仕事の一つになるのではないかなと思います!

この記事を書いた人

may

カナダ・バンクーバー近郊にある公立大学Capilano Universityで保育を勉強。日本では広告業界で働いていたので保育関連の知識や経験はゼロでしたが、卒業後無事フルタイムの保育士として現地の保育園に就職しました。移住を目標にカナダへ来たので、次の目標は永住権取得。ビザや永住権に関するトピックにも触れながらカナダの保育についての生の情報をお届けします!


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差別にオレンジのシャツで問題提起を!Orange Shirt Dayとは何か?」 に1件のコメント

  1. アバター Makie より:

    はじめまして。
    カナダ、エドモントン在住のMakieです。
    こちらに来て4ヶ月が過ぎ、現地の学校に通う長女もそろそろ学校生活に慣れてきたところ・・・なのですが、やはり「英語オンリー」の生活には思った以上のエネルギーが必要らしく、昨日ついに発熱、今日は学校欠席。
    そして、初めての欠席となってしまった今日がその「オレンジ・シャツ・ディ」。
    で、「結局なんでオレンジのシャツを着て行く日」ってのがあるわけ? といろいろ調べていたところこちらのページに辿り着きました。日本語で丁寧にかかれていて子どもにも分かりやすく、助かりました。ありがとうございます。
    今もバンクーバーにお住まいですか? カナダ、本当に素敵なところですね。
    私たちはエドモントンで美しすぎる紅葉の季節を楽しんでいます。

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