皆さん、こんにちは。カナダで保育士しているTomokaです。
さて、夏本番ですね。暑さ厳しい日本の夏。外で元気に遊ばせるのにも配慮が必要な時期になりましたね。なので、この季節に涼しい室内で元気に遊ばせるアイディアを書いてみようと思いまして、ちょうど以前に書きました室内遊びについての記事で他のアイディアも知りたいというご要望がありましたので、私がよくやるもう一つの室内遊びについて今日は書いていこうと思います。ちなみに、こちらは外遊びでも使えます。
題して、
と言ったところでしょうか…(笑)。
このWhat’s The Time Mr. Wolf?は日本でいうところのだるまさんがころんだ遊びとほぼほぼ同じ感じです。しかし、こちらの遊びは題名の通り時間を聞いています。こちらの遊びは、遊びながら数字と数量の関係を学ぶことができ、デイケアでよく取り上げられている遊びです。
どういうことかと申しますと、日本で言う鬼役をこちらの遊びではMr. WolfあるいはMiss. Wolfと言います。
他の子たち:”What’s the time Mr./Miss. Wolf?”
Mr./Miss. Wolf:”It’s 5 o’clock.”
そうすると、Mr./Miss. Wolfが、5 o’clockと言いましたので、5歩前に進みます。
つまり、Mr./Miss. Wolfが言った時間の数字に対しての歩数しか、他の子どもたちは前に進むことができません。数字を聞いて、その歩数を数えながら歩くことで、数字と数量の関係性を遊びながら学ぶことができるんです。
1.Mr./Miss. Wolfを1人決め、壁のところに立ってもらう。他の子たちはWolf役の子から離れたところに一直線に並ぶ。ここはだるまさんがころんだと同じですね。
2.他の子たち:”What’s the time Mr./Miss. Wolf?”
3.Wolf役:”It’s 〇o’clock.” 〇のところはその子の好きな数字や、他の子たちの距離感を考えて答えさせてください。
※ここでもう一つ説明しなければいけないのが、Wolf役の子が他の子たちを追いかける場面のこと。「だるまさんがころんだ」遊びでいう最後の鬼にでんするところ。(←伝わりますか?)
What’s the time Mr. Wolfでは、Wolf役の子が、Wolf役以外の他の子どもたちとの距離感を考えないといけません。他の子どもたちがWolf役の子との距離が縮まったら、Wolf役の子はこう言います。
breakfastは長いので言う子はほとんどいません(笑)。つまり、「今からあなたたちを食べます!」宣言をし、他の子どもたちを追いかけます。Wolf役の子にタッチされたら、今度はその子がWolf役というわけです。
4.他の子どもたちがWolf役の子に近づいてきたら、Wolf役は「今からあなたたちを食べます!」宣言をし、追いかける。
5.Wolf役の子にタッチされた子が次のWolf役。
6.繰り返し。
以上が簡単な遊びの説明ですが、だるまさんがころんだ遊びと同じく、どこへ逃げてもいいというわけではありません。みんなは、最初に一直線に並んだスタート地点まで逃げることができ、Wolf役の子はスタート地点に逃げられるまでにタッチしなければまたWolf役になります。つまり、みんなをギリギリまで近づけさせてから「あなたを食べます!」宣言をしないと、すぐに逃げられてしまいます。
これは何度も説明と遊びを繰り返して、なんとかみんな遊べるようになりましたが、遊びの説明って本当に難しいです。子どもたちが理解できるように何度も一緒に遊んでみましょう。
最後に遊び方の動画を貼っておきますので、見てもらったらわかると思います。
What time is it?と聞いていますが、そのように聞いてもいいですし、カナダのバンクーバーのデイケアではWhat’s the time?と聞いて遊んでいる子が多かったです。
カナダはもちろん、是非日本の幼稚園や保育園でも取り入れてみてくださいね。