カナダにいると、なかなか日本語の絵本って手に入りにくいし、手に入ったとしても日本語に馴染みのない子どもたちにいきなり日本語の本を読むのはちょっとハードルが高いですよね。そこで私が選んだ本がこちら。
日本語をテーマにした、英語で書かれた絵本です。これなら子どもたちにも理解してもらえるし、自分の母国語を紹介もできます。
「ようこは学校に入学することを楽しみにしていました。自分の名前を書く練習していたようこは、学校で先生に名前を書いてみんなに見せるよう言われるのですが、日本語でしかかけなかったようこはクラスの笑いものに。学校に行くことが嫌になったようこですが、クラスの友達が「日本語かっこいいね、僕の名前も書き方教えて!」と言ってきてくれたことでクラスの他のみんなも日本語で名前をかいてもらうことに・・」という話。
これは移民の多いカナダでは実際に起こりうるシチュエーションなので、絵本で読み聞かせるのは非常に意味があると私は思っています。現に私の実習先や働き先でも母国語が英語でない子供はたくさんいます。「違うことは悪いことじゃない」というのを絵本を通じて学んでいけるこの本は、本当におすすめです。
ちなみに本の両片隅には小さいイラストが書いてあって、日本語と英語でそれぞれそのイラストが何かが書いてあります。
絵本を読み終わったあと、もちろん私も「日本語で自分の名前をどう書くか知りたい人ー?」と聞いてみました。そうするとそこにいたほぼ全員の子供が嬉しそうに手をあげてくれたので、紙に名前を書いて一人ひとりにあげました。
その後子どもたちの中には私の書いたカタカナの名前を自分でも書こうと練習している子も。よいアクティビティになりました^^
折り紙はカナダでも知っている人も多く、「origami」と呼ばれています。私の実習先にはサブの先生として何人か日本人保育士の方がきていたからか、子どもたちは折り紙にはもう慣れ親しんでいたよう。(実習先以外でも、結構日本人の保育士さんに遭遇します!)私は私で折り紙アクティビティセットを作って持って行ってみました。
このように「くまの作り方」「船の作り方」などをプリントアウトし、小さなリーフレットを作成。他の保育士の方が見てもわかるように英語版で作成しました。子どもたちにリーフレットを見せ、「何が作りたい?」と聞いて一緒に作り方を見て折り紙したり。まだ小さい子どもたちには難しい部分もあるので、そういう子たちには私が作って見せたり・・。アクティビティとしては、折り方をあえて教えず子供たちに好きなように折ってもらうのももちろん有効。私は今回日本文化を教えようというねらいもあったので、折り方をデモンストレーションしました。
あとは別の実習先では、部屋にデコレーションとして折り鶴を窓にぶらさげたりもしました。わざと子どもたちの手の届く高さに鶴をぶらさげ、子どもたちは触って遊べるようにしました。もちろん何人かの子は嬉しそうに鶴を紐からとって遊んでいましたが(笑)、それで楽しいなら良し。
というわけで、「日本人だし英語も完璧にしゃべれないし保育士として一人前にやっていけるんだろうか」と心配をたくさんしていた私ですが、日本文化を教えるということで自分に自信もつきました。もし同じように実習中や在学中に同じように悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ日本文化アクティビティ、試してみてください!自分にも自信が持てるようになると思うし、子どもたちや他の先生も興味を持ってくれるしいい経験になると思いますよ♬