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自由な保育ばっかりじゃない!カナダの保育施設の多様性

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こんにちは、Chloeです。先日いきなり20度越えの最高気温をたたき出し、すっかり春の陽気がやってきたトロントから今日も元気に現地のECE情報を発信していきます。

よく、「カナダの保育は自由!」という声を聞くんですが、かといってカナダの保育施設が全部Freedom!みたいな感じではないんです。きちっと時間割があって、その時間割にそって子供たちは1日を過ごす。そんな保育施設もあるんです。そんな、自由が少し制限された保育施設の代表として挙げられるのは、academic-focusをうたったプログラムを提供するデイケアや、Junior/Senior Kindergarten、Montessoriなどなど。

自由な保育所は、play-baseと言われるプログラムを提供しているところがほとんどで、遊びながら学んでいく。というもの。デイケアやプリスクールに多いと思います。その反対にあるのがacademic-focusのプログラムで、色んな科目を先生のリードの下学んでいきます。私がバンクーバーにいたときに働いていたのがJunior Kindergarten。(今は名を変えてEarly Learning Center と呼ぶようになりました。)JK1という、年少さんたち12人1クラスの教室を受け持っていました。

そこで今日は、カナダではある意味アウトロー的な存在の「Junior Kindergarten」ちょっと詳しくつっついていきます。

Junior Kindergarten(JK)とは・・・

名前から想像がつくように、少し幼稚園と似た雰囲気のある保育施設になっています。日本語でいう幼稚園を英語で直訳するとKindergartenとなりますが、実は、実際の現地カナダのKindergartenはどちらかというと小学校に近いものがあるんです。

システムや授業体制、行政に関わるところまでプレ小学校といったほうが正しいと思います。施設自体も小学校の敷地内にあります。小学校に入る前の1年をKindergartenで過ごす子供たちが大半です。ただ、義務教育ではないのでいかない子供も稀にいます。ちなみにECEの資格ではKindergartenでは働けません。

それでは、日本のような幼稚園はカナダではなんと呼ばれているの?

それがまさにJunior Kindergarten(JK)だと私は認識しています。対象年齢は低く、且つ幼稚園のような雰囲気で学んでいく。そんな感じ。ただ、日本みたいに数があるわけではないので、入学の競争率が高く、お受験があるとこなんかも多いです。ちなみに、Junior Kindergartenは、ECEの資格で働けます。自由奔放な保育ばかりかと思いきや、カナダの保育業界も実は自由ばかりではないんですねー。カリキュラムに忠実に従った、お勉強中心のところもあるんです。

ちなみに上のお話は基本BC州の場合。Ontario州だとJunior/Senior Kindergartenからプレ小学校のような扱いです。つまり、小学校入学前の準備期間が2年あるわけです。ちなみにOntario州だとECEの資格でJunior/Senior Kindergartenで働けます。州によって教育のシステムが全く違うということもカナダならではですね。

運営時間

デイケアとは大きく違ってきます。デイケアだと早朝7時半~遅いと夕方6時ごろまで開いているところもありますが、JKは朝9時ごろから2時・3時ごろまで、と短めの運営時間の施設が大半を占めています。(もちろん例外もあり。)稀に、半日だけなんていう場合もあります。

カリキュラム

そして、もっと違うのは時間割です。デイケアだと、フリープレイという自由に遊ぶ時間が一日の大半をしめます。所々で、サークルタイムがあったり、体を動かすムーブメントの時間があったり、アートの時間があったりと保育施設によって様々ですが、基本的には遊ぶ時間がたいへん多く取られています。

うってかわってJKの場合、たくさんの科目が時間割に組み込まれています。私のJKを例にあげると、主要科目のReading, Writing, Math, Scienceを毎日, サブの科目のDance, Music, Visual Arts, Yoga, Cultural Immersion, Spanishなどなど を日替わりで学んでいます。この科目数からも、1日のスケジュールがどれだけ忙しく、どれだけデイケアと違うかが一目瞭然だと思います。

日本で経験のある人がポロっと本音を言っていたのですが、

「カナダの保育は自由すぎてものたりない。」

と。そんな人には、JKや、さらにはMontessoriのような少しStructureのしっかりしたプログラムを見てみるのが面白いのかなと思います。Structureがしっかりしているといえどもやっぱりカナダの保育なので、先生たちは、Structureのなかにうまーくfreedomを入れてきます。そんなバランスのとり方を学ぶのもとっても面白いと思います。

まとめ

色んな人種が集まっているカナダなので、保育施設にも様々なオプションがあり、親御さんたちの好みや子供たちの好みに合わせた保育施設が選べるようになっています。今回挙げたデイケア・JKのようなプログラムにおける多様性だけではなく、キリスト教やユダヤ教等の宗教における多様性や、中国語・フランス語・日本語などの言語における多様性など、本当にさまざまな特色を持った保育施設がたくさんあります。そういった違いが見られるのもカナダならではで面白いなと思います。

いろんなオプションがあって多様性に富んだカナダの保育はとってもユニークで楽しいです☆

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全く関係ない写真でまたまたお別れ! なぜかイーゼルの下に身を隠す子供達笑

この記事を書いた人
バンクーバーアイランドにある州立大学のECEプログラム卒業後、ECEフルライセンスを取得し、Infant and Toddler Daycare、Junior Kindergarten等様々な保育施設で保育士として働く。永住権を取得し、保育士経験6年目となった2014年に心機一転、トロントに渡り、幼児教育のBA(学士号)取得を目指し州立大学3年次に編入。現在、大学生と保育士の2足のわらじをはいて毎日奮闘中!
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