さて、今日は日本とデイケアの違いを簡単に説明したいと思います。といっても日本とカナダのデイケアではたっくさん違いがあって、いくつか過去記事を書いたり、「バンクーバーとトロントの違いシリーズ」の中でちらっと紹介したりしましたが、今回は日本とカナダの違いについて。特に大きな違いである、先生と生徒の比率とスペースについて話したいと思います。
カナダ内の違いについては過去記事のを見てみてください☆
この比率のことを 英語でRatioと言います。先生の目線からすると、このRatioが日本とカナダでの一番の違いではないでしょうか? BC州、オンタリオ州、日本による違いは以下のようになっています。
0-18ヶ月(Infant) | 1:3 |
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18-36ヶ月(Toddler) | 1:4 |
30-60ヶ月(3-5/Preschool) | 1:8(ただし36ヶ月未満は2人まで) |
5-12歳(School Age) | 1:12 |
参照:Community Care and Assisted Living Act CHILD CARE LICENSING REGULATION
0-18ヶ月(infant) | 3:10 1クラス10人まで |
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18-30ヶ月(Toddler) | 1:5 1クラス15人まで |
30-56ヶ月(Preschool) | 1:8 1クラス16人まで |
44-67ヶ月(Junior and Senior Kinder) | 1:10 1クラス20人まで |
56-67ヶ月(Senior Kinder) | 1:12 1クラス24人まで |
68ヶ月-12歳(School Age) | 1:15 1クラス30人まで |
参照:Planning & Design Guidelines for Childcare Centers
*トロントの場合、幼稚園に通うのが44ヶ月から可能なので生徒の年齢が同じでも幼稚園とデイケアでRatioが変わってきます。(過去記事「自由な保育ばっかりじゃない!カナダの保育施設の多様性」に少しオンタリオの幼稚園について説明があります。
BC州ではJunior Kindergartenはデイケアのような扱いですが、オンタリオ州では義務教育に近いものがあり、授業料も無料です。ただし、BC州でもKindergarten(幼稚園)は義務教育のような扱いで、授業料もただ。)トロントの幼稚園ではJk・Sk混合クラスで1:13のRatioが守られ、基本は1クラス26人までとなっていますが、幼稚園の管理はデイケアを管理するところとはちがって、この基準に対してゆるく、必要であれば1クラスの人数が30人近くになったりしているところもあるみたいです。
日本の「幼稚園」と「保育園」と同じようにオンタリオのKindergartenとDaycareを捉えるとすごく理解がしづらいので、カナダの幼稚園は日本で言う小学校、デイケアは「学童保育」という風に理解していただくと仕組みがわかりやすいかと思います。オンタリオ州のRatioの仕組みはもっと複雑で、他にもルールがあるんですが、それについては過去記事「カナダの学童保育。(Out of School Careの続き)」を見てみてください!
こうしてみると、2歳未満はあまり変わらないにしても、3歳以上になると大きな違いです。ただ、日本の実際の教育現場(特に私立か公立化か認可か無認可等)によっても変わってくると思うので一概には言えませんが、法律での制限がこれだけ違うというのは驚きです。州によってこんなに違うというのも面白いポイントではないでしょうか。
少し長くなりそうなので、スペースについては次の記事で!