カナダの保育学校で学んだ"子どもに伝わる叱り方" | ホイクペディア | 海外保育士の留学情報サイト

カナダの保育学校で学んだ”子どもに伝わる叱り方”

Sachiko

この記事を書いた人 Sachiko
2020.04.23

【告知】

Now Loading...


今日はカナダのカレッジで学んだ子どもの“叱り方”のお話です。
Early Childhood Education basicコースの科目Guiding and caringにあたります。

授業の名前にもなっているGuidingの名詞はguideとなります。私たちが知らない場所をツアーで旅行するとき、案内してくれる人のことをツアーガイドといいますよね。ガイドさんがいることで、道に迷わなくてすんだり、ハプニングにあっても助けてもらうことができます。子どもたちも知らないことだらけのこの世界で沢山のことを学んでいくとき、ガイドとなる大人のサポートが必要です。

子育てに関わる人たちは、子どもたちが、学び・健やかに成長していくことを支える重要な役割を担っています。このGuidingのクラスでは、保育士として私たちがどのように子どもたちの行動を適正なものへと導いていけるかを学ぶことができます。

私はカナダに来て、4-5歳のキンダークラスで何度かボランティアをしているのですが、子どもと関わるときに、一番難しいなと感じるのは「叱り方」です。”叱り方”と聞くと少し強く聞こえるかもしれませんが怒鳴ったりするわけではなく、”子どもたちの行動を適切なものへ導く方法”と言えると思います。

危ないことをしていたり、友達を傷つけるような行動はいけないことということをどのように伝えると子どもも理解しやすいか、この授業で学んだことは保育経験のない私にとってはすごく参考になったのでその一部を紹介したいと思います。

子どもを叱る前にまず大切なこと

日頃から子どもの行動を褒めたり、愛情表現はできているか

子どもたちがいたずらをするとき、大人の注意をひきたくてその行動をしていることがあります。子どもたちの行動をよく観察し、もしそれがただ注目を集めるためにしている行動ならば、私たちの日々の行動も少し見直してみましょう。

例えば、日頃から子どもたちが自分の行動をセルフコントロールできているのを見たときには「あ、AくんはBくんが積み木を片付けるのを手伝ってあげたんだね、Bくんも嬉しそうだね。」と、言葉で伝えてみるのも一つの方法です。”あなたのことを気にかけているよ”“あなたのことが大切だよ”と大人からの愛情を感じている子どもはいたずらをして大人の気を引くという行為が少ない傾向にあると言われています。

子どもの望ましくない行動を予防することも大切

子どもを叱る前にそもそもその行動は事前に予防できなかったのかを考えましょう。子どもは保育園でのルールを理解しているか、指示の内容は年齢やその子の発達段階に適していたかなど、子どもの立場で考えましょう。

  • 簡単でシンプルなルールをつくる:“室内では歩こう”“食べる前は手を洗おう”
  • 分かりやすい理由を説明する:“本を棚に戻したら、他の子も見つけることができるね”
  • 次のアクティビティに移行する前に十分な移行時間をつくる:“あと5分したらお片付けしようね”
  • 子どものお手本となる行動をする:子どもは大人のすることを真似します

子どもの叱り方

ではいよいよ、事前に気を付けていても、子どもたちが何か問題を起こしてしまったとき、どんな対応をするとよいかについて触れていきたいと思います。


子どもを尊重する


これは大前提ですが、まず第一に子どもを叱るとき、私たち大人も子どもを尊重しましょう。目線を子どもに合わせ、彼らの名前を呼びかけ、落ち着いた口調で話しましょう。子どもに触れる場合は、優しく触れましょう。自分が尊重されていることがわかると、子どもは自分の気持ちを表現していいんだと安心して話すことができます。


否定文ではなく肯定文で伝える


子どもを注意するときは、してほしくないことではなく、してほしいことを伝えましょう。まだ言語を習得中の子どもにとって、すべての単語を瞬時に聞き取り理解するのは難しいことです。例えば「走らないで!」の変わりに「ゆっくり歩こう」と伝えたり、「大きな声で叫ばない!」の変わりに「ここでは静かに話そうね」と伝えるようにしましょう。肯定文で伝えることにより、替わりにどんな行動をしなければいけないのか子どもが理解しやすくなります。


子どもの感情を受け入れ、認める


言語を習得中の子どもは自分の感情をまだ言葉でうまく表現できないものです。でも、私たちが「今、怒っているようだね。怒ってもいいんだよ、でも友達を叩くのはよくないね。」「上手くいかなくて、悲しかったんだね。」と、子どもが感じているだろう感情を言葉にしてあげることで、“自分は今怒っているんだ”“自分は今悲しいんだ”と感情を理解することができます。怒りや、悲しみの感情を持つことは問題ではないことも伝えてあげましょう。


”I message”を使う


I messageとは“私”を主語にして相手に自分の気持ちを伝える話し方です。例えば「あなたはなんで私をイライラさせるの!」「あなたはいつも遅れてくる!」という”あなた”を主語にした言葉は大人であっても咎めらてる感じがして反抗的な態度をとりやすくなります。子どもも同じです。そのため、例えば「(あなたは)もうお菓子食べちゃダメ!」と言うのではなく、「お菓子はおいしいよね。でも私はあなたに身体も歯も健康であってほしいの。だからもう今日はお菓子はおしまい。」と伝えると子どもの受け取り方も変わります。


問題の解決策を子どもに聞く


子どもたちが成長するにつれて自分たちで問題を解決する力を身に着けていくことは大切です。私たちはサポートにまわり、意見を集め、子どもたちにルールを再確認したり、解決できるよう言葉のフォローをしてあげましょう。

例えば子どもたち同士でおもちゃの取り合いになったとします。「今A君もB君もおもちゃを使いたいんだね。どうしたらいいかな?」「A君はまだ自分の番だと言っているよ。B君はどう思う?」「Bくんは一緒に使いたいと言っているけどAくんはどう思う?」など子どもたちに解決策がないか尋ねていきましょう。

問題が解決したときに「B君は次回からはおもちゃを使いたいときに“貸して”とお友達に言えるね」と次同じことが起こった時への対処法をリマインドすることができます。


子どもの叱り方は、子どもの年齢、発達、性格で方法はと変わってくると思います。上記に紹介したものはカナダの保育学校で私が学んだ一部の方法です。子どもにどんな風に注意すると伝わるのか知りたい方の参考に少しでもなれば幸いです。

他にもEarly Childhood Education basic コースでは様々なことを学ぶことができます。現役学生としてどんなことを学んでいるのかこれからも発信していきたいと思います。

この記事を書いた人

Sachiko

ホイクペディアからの告知です

コメントを残す