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2019年カナダの選挙で見る、移民申請・保育現場の今後

Haruka

この記事を書いた人 Haruka
2019.10.24

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10月21日に投開票が行われたカナダの下院選挙。これを受けて、今後移民の受け入れや永住権申請に影響が出るのでは?と疑問を持つ方も多いと思います。党が発表していた声明文を元に今後の動向を見ていきましょう。

カナダの新しい首相は?

ジャスティン・トルドー

2015年総選挙以降カナダ首相を務めた自由党の若き党首、トルドー氏は有名ですよね。
今回の選挙では、単独過半数の議席を獲得することはできなかったものの、自由党が第一党の座を維持しました。今後の移民の受け入れについても、これまでのやり方から大幅な変更はなく、安定するものと思われます!

豆知識

英語とフランス語が公用語とされるカナダでは、首相は、バイリンガルであることが必須!もちろんトルドー氏もバイリンガルです。

今回の選挙を受けて移民関連の変更は?!

自由党が発表していた移民に関する声明文の引用

“Their 2019-2021 Immigration Levels Plan tells us that the Liberals would continue to welcome 58 per cent of Canada’s newcomers under the Economic Class over the next two years. In 2021, the Liberals have an admissions target of 88,800 immigrants through Canada’s Express Entry-managed programs — a nine per cent increase compared with 2019’s target of 81,400. Admissions through the PNP are also slated to increase to 71,300 new permanent residents, an increase of 17 per cent over 2019.”

(訳)自由党の2019-2021の移民計画では、経済クラスの受け入れ58%を今後2年間に渡って維持するとしている。2021年にはエクスプレスエントリーでの移民の受け入れ88,800人を目標に掲げていて、これは、2019年に掲げていた目標、81,400人を9%上回る結果となる。PNPでの移民受け入れについても、2019年の17%増となる、71,300人まで引き上げることを予定している。

引用元はこちらをご参照ください→CIC News

声明文から読み解くに・・・

多くの日本人が目指す、Economic Class Immigration(エクスプレスエントリープログラム、州のノミニープログラムを含む)については、プラスの方向に進む見込みです。他の記事でも選挙について触れられていましたが、”自由党が政権復帰したので、移民システムは安定する”と言われていました。

今回の選挙を受けて保育関連の充実は?!

自由党が発表していた保育士へのサポートに関する声明文

    Give more support to our early childhood educators, to ensure they are better paid and trained to take care of our kids. We will do this by investing at least $25 million per year to help cover the costs for early childhood educators seeking further training, and lower tuition costs for people getting their early childhood educator degree.

    (訳)幼児教育者への支援を向上し、より良い給料と訓練を受けられるようにします。これを行うには、少なくとも年間2500万ドルを投資して、さらなる技術を求める幼児教育者の費用を賄い、幼児教育の学位を取得する人々の授業料を引き下げます。

    引用元はこちらをご参照ください→Liberal “CHOOSE FORWARD”

自由党の実行力に期待

この声明文から読み解くに、保育士のお給料補助や、奨学金の整備が期待されます。さらに、自由党はカナダ全土を通して、幼児教育施設を増やすことを掲げていますので、保育士の雇用数の増加も見込めますね。声明文で発表されたことが今後どれだけ実現されるのか、期待が高まります!
 

さてこれ以降は、”実は私もよく知らなかった” カナダの政治に関することをまとめますね!

選挙の基礎知識

今回の選挙の対象は連邦政府

カナダの政治は連邦制を取っています。連邦制では、連邦政府(Federal Government)と州政府(Provincial Government)があります。日本には一つの政府しか無いですが、カナダでは各州が内閣を持っており、州ごとの法律を作ることもできます。州ごとに消費税が違ったりするのはこのためです。

カナダの議会の仕組み

カナダ議会は日本と同様に二院制を取っています。上院と下院で議会が構成されていますが、上院議員は任命制のため選挙がありません。下院議員は、日本と同様に地域ごとの選挙区から選ばれた人たちで構成されます。そして、カナダの首相は、この下院議院の第一政党から選ばれています。

ちなみに、カナダの永住権を取得しても、残念ながら選挙権はありません。選挙権を持つためには、市民権を持つ必要があります。

カナダの主な政党

自由党:The Liberal Party of Canada

党首:Justin Trudeau(ジャスティン・トルドー)
獲得議席数:157

LGBTの人権や先住民の人権保護など、平等を訴え、女性官僚を多数登用していました。前任期中に実現させた公約の一つに、娯楽目的の大麻使用の合法化があります。
今回の選挙では、”Middle Class”の支援に力を入れるとし、所得税の軽減、産休・育休給付金の免税化、育児給付の充実や、年金政策の向上、雇用の創出などを掲げています。

保守党:The Conservative Party of Canada

党首:Andrew Scheer(アンドリュー・シーア)
獲得議席数:121
前回選挙では、9年ぶりに自由党に破れた保守党。今回の選挙でも最後まで第一政党の座を競っていました。有権者の暮らしや財政に直結する政策を掲げていた保守党は、対立候補の名にふさわしく、実際の投票数を見れば自由党に勝利していたものの、選挙では敗れる結果となりました。

ケベック地域政党:The Bloc Québécois

党首:Yves-François Blanchet(イヴ=フランソワ・ブランシェット)
獲得議席数:32
ケベック州の主権獲得を掲げる政党。フランス語を公用語とし、カナダの中でも独立色が強いケベック州を代表する政党です。
主にケベック州の有権者の支持を集めていましたが、今回選挙では2015年の前回選挙の3倍以上となる32議席を獲得しました。

新民主党:New Democratic Party of Canada

党首:Jagmeet Singh(ジャグメート・シン)
獲得議席数:24
カナダでは通称NDPと呼ばれる政党。2017年から党首を務めるシン氏は、インド系移民家庭の生まれで、カナダ初の”白人でない”党首としても有名です。
新民主党は、今回単独過半数を獲得できなかった自由党と連立することが見込まれています。

最後に

カナダ永住者の一人として、今回初めて選挙の動向に注目してみました。選挙期間中、対立候補同士が堂々とけなし合うところは日本と違っておもしろいなぁと思いました。他候補を避難するためのテレビコマーシャルなども流れていましたよ。
前回選挙が行われた2015年にもカナダにいましたが、恥ずかしながら、カナダの政治の仕組みはつい最近まで知りませんでしたし、興味を持ったこともありませんでした。今回勉強したことをきっかけに、もう少し政治情勢にも詳しくなっていきたいと思います。

今後も移民関連の動向など、皆様の気になる情報を更新していきますので、お見逃しなく!

この記事を書いた人

Haruka

カナダBC州の専門学校を卒業し、保育士資格を取得。卒業後はカナダで保育士として働きながら、就労ビザ、永住権を取得。現在はホイクペディアのチャイルドケアアドバイザーとして、自身の経験を元にカナダの保育の良さを広めるために日々奮闘中。


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