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【第1回保育士インタビュー】カナダで保育士されている滝沢なつみさんにインタビューしました

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最終更新日:

バンクーバーの保育士Tomokaです。

皆さま、今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

今回は私初のインタビュー記事でございます。私のお友だちであり保育士仲間でもある滝沢なつみさんにお話を伺いました。彼女は自分の目標をしっかりもっていて、その目標目指して日々努力されている方です。彼女のお話を聞いていて、インタビューさせてもらった私はもちろん、多くの読者の方に勇気を与える内容になっていると思います。

インタビュー中のなつみさん

1.なつみさんの経歴

なつみさんは日本の4年制大学教育学部で勉強し、小学校教諭免許状・中学校教諭免許状体育・特別支援教諭免許状(聴覚・視覚・肢体不自由・病弱)を取得されました。大学卒業後は、イギリスに10か月の語学留学、その後はオーストラリアの小中校一貫校で日本語のALT(Assistant Language Teacher)として8か月働いていたそうです。

それから、カナダに渡りMTI Community Collegeの幼児教育コースに入学、2年の課程を終え、ECE Basic・Special Needs・Infant&Taddlerの3つのカナダBC州の幼児教育系の資格を取得されました。現在はワーキングホリデービザでInfant&Taddlerセンターにて保育士をされています。

Tomoka:
– わぁ!!改めて聞くと凄い経歴ですね。なぜ、留学しようと思ったんですか?

Natumiさん:
– 大学在籍中の頃から、ずっと留学したかったんです。でも、大学時代は部活中心の生活をしていた為、大学在学中に留学することはできませんでした。
大学4年生の時に教員採用試験を受けたのですが、どうしても留学の夢を諦めることはできず、「大学卒業してこのまま日本で働いたら二度と留学できないかもしれない」と思い、イギリスに留学しました。その時に、「海外生活ってすごく楽しい!このまま日本で働くのではなく、海外で働いてみたい!」と思い、オーストラリアに渡りました。

Tomoka:
– このままオーストラリアで働くという選択肢はなかったんですか?

Natumiさん:
– 実際オーストラリアでのALTの仕事をしてみて、「外国人の生徒さんたちに日本語を教える仕事をしたいわけじゃないな」と思いました(笑)。でも、大きな理由としては、オーストラリアで学校に行って就職しても、永住権を取得するのは非常に困難だと知り、何か他に海外で働く方法はないかとネットで調べたところ、COS留学サポートデスクと出会いました。

Tomoka:
– それがCOSとの出会いだったわけですね。

Natumiさん:
– そうです。教育大学に出ているのもあり、働くなら教育系と思っていたので、COSの保育留学に魅力を感じ問い合わせてみました。そして、オーストラリアから日本に帰国後すぐにカナダに飛びました。

Tomoka:
– それから語学学校は行ったんですか?

Natumiさん:
– イギリスに10か月語学留学していましたし、オーストラリアでも働いていたので行っていません(笑)。いきなりMTI Community Collegeに入りました。

今は無くなってしまったMTI Community Collegeですが、こちらのカレッジに約2年間在籍していたということで、次は英語についてと現地のカレッジについても聞いてみたいと思います。

2.英語について

Tomoka:
– 現地のカレッジに2年間行かれたということで、授業は全て英語だと思うのですが、その辺の苦労はありませんでしたか?

Natumiさん:
– 私は1年目はバンクーバーではなくアボッツフォードという地方のキャンパスに行きました。授業で英語がわからなくて困るということはありませんでしたが、学生さんは半数以上が20代の現地の子たちだったので、彼女たちとコミュニケーションを取ったり、授業でディスカッションしたりするのがとても大変でした。
2年目はバンクーバーのキャンパスに移りましたが、1年目の英語漬けの生活のおかげなのと、学生がみんなインターナショナルだったので、英語に関してはそこまで苦労しませんでした。

Tomoka:
– 私からしたら、ほんとめっちゃ英語できるイメージです(笑)。英語は元々得意だったんですか?

Natumiさん:
– 英語はほんっっっとうに苦手でできませんでした(汗)。センター試験で英語のリスニングは平均以下。他の科目より全然できてなくて、偏差値が下げられたので英語に対して恨みを持っていたくらいです(笑)。特別英語ができたわけではなく、一般ピーポーでした(笑)。

Tomoka:
– そんな英語が苦手だったという歴史をお持ちですが、どうやって自身の英語力が磨かれたと思いますか?

Natumiさん:
– イギリスに10か月行ったのは大きかったと思います。その10か月の間は、語学学校の他にケンブリッジ大学の空手クラブに週3~4日通っていたので、その空手クラブの友だちとよく遊んでいました。日本人の友だちよりも遊んでいたと思います。この経験が英語力向上に繋がったのかな?と思います。
あとは、どうしても自分の英語力を向上させたいと思っていたので、カナダに来た時も日本人が多いバンクーバーキャンパスではなく、あえて現地の学生が多く日本人が少ないであろうアボッツフォードのキャンパスを選びました。実際にはクラスに日本人は0人でした(笑)。

Tomoka:
– そして、2年目はバンクーバーキャンパスに移ったんですね?

Natumiさん:
– そう。ハンドボールがしたくって(笑)。チームがバンクーバーしかなかったので、バンクーバーに引っ越すことに決めて、バンクーバーキャンパスに移りました。バンクーバーキャンパスに移ったら日本人学生がいるかなって思っていたんですが、私が受けていたクラスには、これまた日本人学生が0人でした(笑)。だから、自然と英語環境に身を置いていました。

それから、MTI Community Collegeは2017年3月で閉鎖。その後はどうされたのか、現在のお仕事はどんな感じなのか聞いてみたいと思います。

3.保育士の仕事について

Tomoka:
– MTI Community College閉鎖後はどうしたのですか?

Natumiさん:
– その頃は実習中でした。あと2~3週間で卒業ってところで閉鎖しちゃったので、卒業証書だけ名前がSprott Shaw Collegeでした。その後すぐにデイケアに就職しました。そのデイケアのオーナーはMTI Community College卒業で、たまたまバンクーバーキャンパスに来ていてその縁で就職しました。
そこで9か月ほど働いた後に、今のInfant&Toddlerセンターに転職しました。そのセンターとの出会いは、友だちの紹介でした。最初は転職する気はなく、とりあえず面接だけ受けてみようと思って面接を受けてみたところ、時給も待遇も当時働いていたデイケアよりも良かったので、今のInfant&Toddlerセンターに転職し、今に至ります。

Tomoka:
– 私は3~5歳児クラスを見ているのですが、0~3歳児の保育士さんってどんな感じ?

Natumiさん:
– とにかく毎日たくさんおしめを変えます(笑)。抱っこすることも3~5歳児に比べて多いので、とにかく体力を使いますね。とてもいい運動になっているのか、Infant&Toddlerセンターに移ってからは体重が増えなくなりました(笑)。あとは、とにかく子どもたちが可愛い!!もちろん3~5歳児も可愛いのですが、私は0~3歳児のクラスの方が好きですね。

Tomoka:
– 0~3歳児のサークルタイムってどんな感じですか?

Natumiさん:
– 私は基本歌を歌うことが多いですね。あとはパペットを使って挨拶したり、フェルトストーリーも本よりも歌で使うことが多いです。0~3歳児に本を読むのは長時間じっと座れない子もいるのでちょっと難しいですね。読む時は本当に簡単な絵本を選びます。

Tomoka:
– 保育士の仕事で苦労してることはあります?

Natumiさん:
– やっぱり責任は大きいですね。子どもたちはとても好奇心が旺盛なので色々なことをやってしまうので目が離せません。でも、子どもは本当に可愛いし、1日の大半を一緒に過ごしているので子どもたちの成長を間近で見ることができます。これは保育士ならではの特権だと思います。

なつみさんは年下には思えないくらい、とてもしっかりされています。だから、色々な素敵な縁が寄ってくるのかなって思いました。「海外で働きたい!」という長年の夢を叶えたなつみさん。そんななつみさんの将来についても、ちょっと聞いてみたいと思います。

4.これからの夢ややりたいことについて

Tomoka:
– これからどんなことがしたいですか?

Natumiさん:
– 今はワーキングホリデービザで保育士として働いているので、10月にカナダ永住権を申請するつもりです。

Tomoka:
– え?IELTS(アイエルツ)のスコアはクリアできたんですか??

Natumiさん:
– はい。ついこの間に。ついにスコアクリアできました!!なので、今は永住権に必要な就労経験が1年以上いるため、9月まで保育士として働き、10月に永住権の申請をするつもりです。

Tomoka:
– ほんと凄い!!10月以降はどうする予定ですか?

Natumiさん:
– 10月に永住権を申請した後は、一度日本に帰国します。そして、申請の結果はだいたい半年くらいかかるので、その間ドイツにワーキングホリデーに行きたいなと思っています。ドイツのワーキングホリデー終了後は、カナダに帰ってきて前から興味あった分野を勉強する為にまたカレッジに入学するかもしれません。保育士免許の更新はするので、ワークショップとかで保育の勉強も続けます。

Tomoka:
夢は広がりますね!!ありがとうございます。では、最後にホイクペディアの読者さんの方に何か一言もらえたら嬉しいです

Natumiさん:
– ワーキングホリデービザは30歳までしか使えないけれど、仕事も勉強も自由にできる最強のビザです。実際に自分が今ワーキングホリデービザを使って永住権所得を目指して仕事をしているので、もしカナダの永住権に興味があるのなら目的を持って大事に有効に使った方がいいと思います。
将来自分がどこでどんな仕事をしたいかとかを考えて、学校選びからしっかり考えたら道は拓けると思います。あとは、英語は勉強しといた方がいいと思います。これは英語ができたら可能性が広がるからです。でも、英語ができなくても諦めないでほしい。やりたいことなら、やった方がいいと思います。

ありがとうございます!!英語は…確かに(^_^;)。私今もとても苦労しています…。けれど、英語が出来たら世界も可能性も広がりますね。初めから英語ができたわけではなく、むしろ苦手だったというなつみさん。苦手な英語を乗り越え、現在永住権申請に向けて日々がんばっていらっしゃいます。目標を明確にし、後悔しないように行動に移すことがとても大事だということを学ばせていただきました。なつみさん、本日はありがとうございました。

ホイクペディアでは、カナダで保育士またはナニーとして日々がんばっていらっしゃる日本人の方のインタビューを募集しております。ホイクペディアのインタビューを受けてみたい人、ご自分のブログページなど載せたい人は、ホイクペディアまでお問い合わせください。

他にもインタビュー記事ありますよ!参考にしてみて下さい。

この記事を書いた人
日本では小学校教諭8年。ずっと子どもたちと関わる仕事をしています。COSカナダ留学サポートデスクとの出会いはホイクペディアで活躍している海外保育士さんのブログがきっかけ。持ち前の決断力と行動力で小学校教諭を退職してからの30代でバンクーバーに留学。保育士免許書き換えと現地のカレッジ履修を通してBC州の保育士免許を取得。ホイクペディアの他自身のサイト「カナダで保育士奮闘中」も運営中。
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