日本とカナダの保育士の生の声を基に。どちらで保育士するのがいい?

may

この記事を書いた人 may
2018.06.11

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皆さんこんにちは。カナダで保育士をしているmayです。
前回[発表]保育士さんの生の声を聞きました!日本とカナダの保育事情の違い!
というアンケート結果を基にした記事を書きましたが、
今回はさらに深く掘り下げて、
カナダと日本で保育士として働く場合、どのようなメリット・デメリットがあるか、
どちらで働くのがよいかなどをアンケートの結果に基づいて
詳しく分析していきたいと思います。
 

 

日本またはカナダで保育士として働くメリット・デメリット

日本またはカナダで保育士として働いたことのある方のよい部分、辛い部分を基に
メリット・デメリットをアンケート内容を軽くおさらいしながら分析してみましょう!
 
日本で保育士として働くメリット
子供がかわいい、楽しい
子供の成長に関われる
四季に応じた保育や行事が多い
きめ細かな保育ができる
質の高さ
 
日本で保育士として働くデメリット
サービス残業や持ち帰りの仕事が多い
勤務時間が長い
給料が安い
休憩・休暇がとれない
保護者または職場の人間関係がつらい
 
カナダで保育士として働くメリット
残業や持ち帰りの仕事がないこと
有給が取りやすい
書類作業が少ない
一人の保育士が見る子供の人数が少ない
個性や子供の尊厳を大事にする保育
 
カナダで保育士として働くデメリット
英語力的にコミュニケーションがつらい
給料が低い
 
こう見てみると、日本で保育士として働くメリットは
カナダで保育士として働いても実現できることのような気がします。
 
子どもの成長に関われるということはカナダでも日本でも同じですし、
質に関しては協調性が重視されるのか、個人が重視されるのかの教育方針の違いはあれど
質の高さは個人的にはそこまで変わらないと思います。
 
特に行事などについては、「多くて良い」という反面、
準備が大変であったり、また、きめ細かい保育を目指すゆえの
月案や個別指導案などの作成などに時間が取られているということがわかりました。
 
カナダではスーパーバイザー(園長)が諸々の書類作成
(入園手続きや親への連絡など)をすることはありますが、
日々の記録はほとんどないか、一筆書く程度。
例えばオムツ替えの記録や昼寝の記録はホワイトボードに時間を書き、
お迎え時にわかるようになっています。
その日に何をしたかなどは親御さんに直接話をするという感じ。
園によっては写真を撮って親御さんの携帯に送ったり、
SNSを使うところもあるようですが、いずれもそんなに時間をかけないところが多いです。
 
日本の保育士さんの挙げた、四季に応じた保育、行事についてですが、
確かに運動会やお遊戯会はありません。
そのかわりクリスマスパーティーをしたり、
イースターやハロウィンの時はイベントを行ったり、
父の日母の日などにプレゼントを作ったりなどということがあります。
もっと言うと、園が計画しなくても、保育士が計画すれば
色々な行事を行うことができるのも特徴。
「運動会をしましょう!」と計画すれば、多分「ダメ」というところは少ないのでは?
自分次第でどうとでもできるところは私個人的にはカナダで保育士をするメリットです。
 
逆にデメリットにおいては、給料が安いということ以外は
カナダの保育士さんは感じてないようなので
(英語力に関しては、そもそも英語が嫌いな人はカナダで保育士をすることを
検討しないと思うので抜きにするとして)
メリット・デメリットで比較すると、カナダの方が優勢なのではないかなと思います。
 

日本とカナダの保育士の仕事に対する満足度は?

日本
非常に満足・まあまあ満足が半数以上
不満があるという方は3割弱
 
カナダ
非常に満足、まあまあ満足が9割弱
残りの方は満足でも不満でもない
 
驚いたのは、日本の保育士さんは労働条件が悪いのにも関わらず、
満足している方が半数以上ということ。
それだけ子どもの成長に関われるという、
保育士の仕事にやりがいを感じているということだと思うので
非常にいいことだと思います。
 
ただやはり、カナダで保育士をしている私からしても、
このアンケートの結果からしても、
「カナダで保育士をすれば、労働環境が大幅にいい状態で、
同じ仕事ができるのにな」と思ってしまいます。
 
日本の保育士さんの思いは切実で、
「事務作業や会議が多すぎて、本来時間をかけるべきである、
子どもたちの教育についての時間がなかった」
「業務量の多さに子どもたちへの情熱が削がれていくくらい疲れてしまった」
という意見が多かったので、一度立ち止まって、外を見てみてはどうかなと思いました。
 

日本とカナダの給与の違いは?

日本の保育士さんの1ヶ月のお給料
額面で18〜22万円という方が一番多い
手取りにすると14〜18万円
 
カナダの保育士さんの4週間のお給料
額面で2200〜2800ドルという方が多い(20〜25万円※1ドル90円換算)
手取りにすると2000〜2400ドル(18〜22万円※1ドル90円換算)
 
カナダではお給料は2週間ごとに受け取るのが基本なので
このアンケート時には4週間のお給料をきいており、月収に揃えるともう少し高いです。
 
カナダでも、他の職種と比べるとお給料は低いですが、
生活ができる程度ではあります。
給与面ではそんなに大きくは変わらないかもしれませんが、
一要素として検討材料にはなると思います。
 

日本とカナダの残業の違いは?

日本
残業や休日の仕事を週に5〜15時間しているという方が多い
週に40時間以上残業される方も1割
 
カナダ
残業がほとんどないという方が9割。
あっても週に5時間未満。
 
残業のないことは魅力です。私も会社員時代は毎日残業数時間は当たり前の会社で、
定時を例えば15分過ぎて帰ったら「今日は定時で帰れた!」と思い、
ハッピーでしたが、今では15分残業すると、
「15分残業しなければならなかった!タイムシートつける!」といった状況。笑
 
カナダのBC州では残業(8時間以上)をするとオーバータイムといって1.5倍の給料がつきます。
12時間以上働いた場合は2倍もらえますが、デイケアで12時間を超えることはないと思うので
1.5倍が一般的。ただ、例えばサークルタイムの準備で図書館へ行ったり
フェルトストーリーを作ったりする時間などは
就業時間以外で作ることになるので、そういった意味では
週に数時間就業外労働がある、と言うのも納得。
但し強制ではないですし、あくまで有志でといった感じです。
 

日本とカナダの有給の数や消化率の違いは?

日本
有給は0日〜15日という方が8割以上
体調がかなり悪い時にだけ使うという方が一番多い
 
カナダ
一番多かったのが10〜24日という層
多くの人が有給を全部使うまたはほとんど使うとの回答
休暇(バケーション)として使えるものと、病欠の時に使えるもの(シックデイ)がある
園によっては有給休暇ではなく、通常の給料に4%賃金を上乗せして払うところも
 
sick dayは無い方もいらっしゃいましたが、
あれば通常の有給休暇にプラスで使えるので、休み自体は多くとれることになります。
sick dayは1ヶ月に1〜2日取れるため、病気で有給を使わなくてすみます。
私の園はDr. appontment(病院や歯医者に行くための休み)も年に6日とることができます。
 
カナダではsubstituteという制度が一般的で、
保育士が休んだ時は臨時教員が補完するので休みは取りやすいです。
有給を1ヶ月とって日本に帰国というのも難しくありません。
 
日本はどの職業も有給を取りにくいですよね。
その点ではカナダの方がオフを充実させられると思います。
 

日本とカナダの福利厚生の違いは?

日本
交通費支給が一般的
国民保険も多くの人がカバーされている
住宅手当や扶養手当がある人も半数弱
 
カナダ
交通費支給はないのが一般的
国民保険は多くの人がカバーされている
住宅手当や扶養手当はなし
 
日本の保育士さんは交通費や住宅手当など、
手取りが低い分手当がしっかりしているイメージです。
カナダでは交通費の支給がないのでその分手取りから捻出されるのが痛いところ。
住宅手当や扶養手当はありませんが、家族の分の国民保険はカバーされます。
また、通常の国民保険ではカバーされない、歯医者や薬代の保険も
園によってはカバーされているところもあります。
 
福利厚生は日本の方が整っているといえるかもしれません。
 

日本とカナダの保育士の数・比率の違いは?

日本
0歳児 1:3
1〜2歳児 1:6
3歳児 1:20
4〜5歳児 1:30
規則で決められている比率より少ない場合がある園も
比率ぎりぎり、比率より多めの園もあるので、場所によってまちまち
 
カナダ
0〜2歳児 1:4
3〜5歳児 1:8
規則で決められている比率より少ないのは違法なのでゼロ
比率ぎりぎり、比率より多めの園がほとんど
 
カナダは日本に比べ、先生と子どもの比率に余裕があります。
そのため、仕事自体の量も他の保育士と手分けして出来ることが多いので
精神的にも肉体的にも楽だと言えるでしょう。
 
私個人としては3歳児や4歳児の20、30人は怖すぎて働けない・・。
安全面もですが、一人一人の状況を把握するのが大変すぎますよね・・。
 

まとめ

このようにカテゴリー別で見ると、多くの場合、カナダで保育士をする方が
特に労働環境がよいことが多いということがわかると思います。
もちろん日本の保育園の中でも、残業がなく、仕事内容も多すぎない園もあるでしょう。
 
教育方針は、保育士個人が何を大事だと考えるかによって
日本がいいのか、カナダがいいのかは変わってくると思うので
一概には言えないと思います。
私個人としては、協調性を重視した集団生活の中での保育より、
レッジョエミリアをベースとした、子ども一人一人の意見や個性を尊重した
保育がいいと信じているため、カナダの教育方針のもと保育士をしたいなという考えです。
 
どちらの国でも保育士は社会的地位が低く、
給料が低い職種であることにはかわりはありませんが、
日本は書類制作や会議なども多く、長時間労働が必須のため、
時給にしたらとても安く働いているのではないのかなと思います。
 
最後に二つ。
 
●じゃあカナダで保育士として働くにはどうすればいいの?
●英語力が心配だけど、保育士として就職して仕事をしていける?
 
という点だけ一言づつ付け加えて締めさせていただきたいと思います!
 

カナダで保育士として働くにはどうすればいいの?

まずは資格の件ですが、大学などで取った日本の保育士免許は
カナダBC州への保育士免許の書き換えが可能です!
書き換えについては資格そのものを書き換えるというよりは、
大学で取った単位を変換し、基準を満たせば可能なので
全ての免許において可能というわけではありませんが、
まずはCOS留学サポートデスクにお問い合わせをいただければと思います。
 
資格がない場合でも、カナダで大学や専門学校に行けば、
保育士免許を取って仕事をすることが可能です!
保育アシスタント資格であれば最短4ヶ月から取得可能、
そのあとワーキングホリデービザなどと組み合わせれば
Substituteの保育士として働くことが可能です!
 
ワーキングホリデーのビザが取れない方は、
公立の大学を卒業すれば、ポストグラデュエートワークパーミットという
就労ビザを申請できるので、道が全くないことはありません。
 
時間やお金はかかりますが、単純に語学学校で他の留学生たちと
英語を学ぶより、英語を使って保育という専門分野でカナディアンに混ざって学び、
資格を取得してみてはいかがでしょうか?
 

英語力が心配だけど、保育士として就職して仕事をしていける?

私も渡航前に思ったのがこれ。
カナダで働くとなると、同僚も子どもたちも全員カナディアンで
日本人である私は他より劣っているのではないか、
就職できないのではないかという不安、あると思います。
 
しかし、カナダは多国籍国家で、外国人はあなただけではありません!
同僚も子どもたちも国籍豊かで、英語が第二言語の人は多くいます。
白人の子どもや同僚に囲まれて・・というのを夢見てくる方もいらっしゃるかもしれませんが、
ここカナダで肌の色で差別するのはNG。
色々な人種の人と関わることになります。
英語力も高いにこしたことはありませんが、日常会話がなんとかできればひとまずはOK。
 
あとは働く前に学校に行ったりボランティアをしたりして身につけるといいと思います。
保育士は足りていない職業なので、比較的就職しやすく、
特にSubstituteの保育士はどの保育園も常に雇用を考えていると思いますので
悩んでいる方は勇気を出して来てみたらいいんじゃないかなと思います!

この記事を書いた人

may

カナダ・バンクーバー近郊にある公立大学Capilano Universityで保育を勉強。日本では広告業界で働いていたので保育関連の知識や経験はゼロでしたが、卒業後無事フルタイムの保育士として現地の保育園に就職しました。移住を目標にカナダへ来たので、次の目標は永住権取得。ビザや永住権に関するトピックにも触れながらカナダの保育についての生の情報をお届けします!


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