皆さんこんにちは。カナダで保育士をしているmayです。
先日デイケアで働き始めた記事を書きましたが、今日はカナダの保育園の一日のスケジュールについてを少し細かくご紹介したいと思います!
私の働いている保育園は3〜5歳の教室が1つと、0〜2歳の教室の2つのプログラムがあります。同じ保育園でも少し一日の流れが違うので、まずは3〜5歳の部屋からご紹介していきます!
登園開始。早い子は7:45に来ます。遅い子は11時くらいにくる場合も。スクールバスなどはなく、親御さんが子供を連れて来ます。登園後は室内で一旦遊びます。だいたい机ごとにアクティビティが用意されており、子どもたちは好きなことを自分たちで選んで遊びます。
例えばArt tableでは松ぼっくりや葉っぱ、絵の具や糊などがセッティングされており、自由に色を塗ったり工作したりすることができます。これは一例で、他のものがセッティングされていることももちろんあります。
また、science tableでは乾いた木片や苔などが置いてある上に昆虫のおもちゃが置いてあったり。子どもたちは昆虫の家を作ったりこけを食べ物をとして食べさせたり。保育士が「このように遊ぶんだよ」と決めず、素材を置いておくことで、子どもたち自身が遊び方を生み出せるようにしています。
セッティングは前の日の遅番の人がやってくれる場合もありますし、早番の人がやる場合も。他の保育園では開園15〜30分前に早番の人が出勤して開園準備をする場合もありますが、私の働いている保育園では早番の人の仕事開始時間と同時に園がオープンします。
厳密にこの時間とは決まっていませんが、9時か9時半くらいには園庭に出て外で遊びます。夏なので外で遊ぶ時間が多め。外に出る前には保育士が子どもたちに日焼け止めを塗ります。カナダは紫外線が強いので日焼け止めは必須。
この時間には保育士が2〜3人いるので、準備ができた子供から順番に外に出ていきます。3〜5歳は保育士一人につき8人の子供を見ているので、一人目の先生が6〜8人を1グループとして連れてでる、といった感じ。みんなで一斉にとなると大変なので、グループごとにわかれて少し時間をずらして行動することが多いです。
おやつの時間。英語だとsnack timeといいます。朝は果物を2種類くらいとシリアルやヨーグルトなどを用意することが多いです。果物はオレンジ、りんご、バナナ、洋梨など。マフィンを作ることもあります。夏はだいたいこの時間は外にいるので、外で食べます。
手を洗ってみんなで座って食べるので軽いピクニックです。おやつが終わった後はまた外で遊びます。この時間から順番に保育士が一人づつ昼休憩をとります。シフトにもよりますが、1時間から1時間半が昼休憩となります。
だいたいこのくらいの時間に室内に戻ります。雨が降っていたりすると少し早く戻ったりなどもしますが、戻ったあとはサークルタイム。子どもたちの注意をひくためにまずぬいぐるみをつかったり歌をうたったりして、そのあと本を読んだり、フェルトストーリーをしたりという流れが多いです。
一人の先生がサークルタイムをしている間にもう一人の先生がみんなのランチをあたためたりなどします。日本でお弁当というと、一つのお弁当箱に全部つめて冷たいまま食べるというイメージですが、私たちの保育園では温めて食べた方がいい料理は電子レンジで温めます。
今まで働いてきた保育園も、子どもたちのランチを電子レンジで温めて出すところはなかったのですが、少しの手間でおいしく食べれていいなと思います。
ランチタイムです。他の園ではグループごとに少し時間をずらして食べることもありますが、私の保育園ではサークルタイムのあとなのでみんな一斉に一緒に食べます。
昼食が終わった後は昼寝または室内遊びです。昼寝が必要な子は今のメンバーの中では全体で4〜5人。年齢の低い子が昼寝することが多いですが5歳でも昼寝をする子もいます。あくまでも年齢ではなく子供一人ひとりのニーズに合わせた一日を送ります。
3〜5歳のプログラムにはメインクラスルームと昼寝の部屋(nap room)があるのですが、2つの部屋は隣り合わせなので室内で遊んでいる子は、静かに遊ぶ必要があります。それでも遊んでたら楽しくなってきて大きい声を出したり大きい音を立てて遊んだりということもしばしば。
そのようなときは散歩に連れて行ったり、外の園庭で遊んだりします。昼寝中もスタッフが必ず一人部屋の中にいるようになっているので、起きたらそのスタッフが子どもたちをサポートします。
3時までには昼寝をしている子供たちも起きて、その後午後のおやつ。室内で食べることもありますが、外で食べることの方が今は多いです。午後のおやつは野菜と果物に、トーストやクラッカーなど。例えばブロッコリーとりんごとグリルドチーズ(食パンにチーズを乗せて焼いたもの)、マッシュポテトとオレンジときゅうり、など。子どもたちとマフィンを一緒に作ったりということもします。おやつの前後にサークルタイムも行います。
あとはお迎えがくるまで外で遊びます。この時期は外にいる時間が圧倒的に長いです。日焼け止めは一日に2〜3回塗りますが、それでも日なたにずっといるのは結構大変なので砂場周りにタープを毎日立てています。園庭には砂場、三輪車、すべり台と鉄棒のついた遊具などがあります。
子供の人数にもよりますが、だいたい4時〜5時半の間にお迎えがくることが多いです。お母さんだけでなく、お父さんがお迎えに来ることも多いです。朝の送りをお父さん、迎えをお母さんというところも。
その日一日の様子を軽くお迎えにきた親御さんにお話したりするのも保育士の仕事です。特に連絡帳など書き物などはないので、何かあった場合(けがをしたとか昼寝をしなかったとか)は早番の人から情報を引き継ぎ伝えます。今日はこういうことをしたということに加え、私は、ですが何かいいことがあったときには特にそのことを親御さんに伝えるようにしています。
例えば今日はAちゃんが転んで泣いてたんだけどその後ずっと隣に座って慰めてくれてたんですよとか。その子の前で親御さんに話したりすると、「あ、先生はいいことをするとお父さんお母さんに言ってくれて、ほめられるんだな」と思ってくれるので、子供との関係性を築く上でも有効だなと思っています。
閉園は5:45ですがだいたい15〜30分前には残り2〜4人になっていることが多いので、人数が少なくなり次第室内へ。室内の片付けをしながら子供の親御さんを待ちます。
部屋の中の片付けや食器洗い、洗濯などは夕方に手のあいたスタッフがやることになっているのですが、全て終わらせられない場合もあるので残りの片付けをし、次の日のアクティビティのセットアップやゴミ捨てなどもします。他の保育園で働いていたときは子どもたちのお迎えが結構閉園ぎりぎりのことが多かったですが、私の働いている保育園は結構みんな早めにお迎えがくるので、ちょっと嬉しいです(笑)。
その分次の日のアクティビティの準備に使えたり、備品の補充などが余裕を持ってできるので!で閉園時間の5時45分には仕事はおしまい。忙しいとたまに10分ほど残業することはありますが、だいたい時間ぴったりには終わります。
というのが一日の細かい流れです。
シフトは早番だと7時45分から4時45分、遅番だと8時45分から5時45分。ミドルの人が8時〜5時など。休憩時間は30分のみお給料が支払われるので7〜8時間が労働時間となります。
私は働き始めた当初は3〜5歳のプログラムにいましたが、1ヶ月で0〜2歳のプログラムへ異動。0〜2歳のプログラムも似たような流れではありますが、若干違うところもあるので、次回は0〜2歳のプログラムの一日についてをご紹介しようと思っていますので、楽しみにしていてください!