今日はカナダで、
をテーマにお話しようと思います。カナダといっても州ごとでいろいろとルールが違うので、私が長年住んだBC州を中心にお話していきます。
まず、一般的な方法としてあげられるのが以下の3つの方法かな?
①私立のコミュニティカレッジ(専門学校のようなもの)のECEプログラムを卒業する。
②公立大学のECEプログラムを卒業する。
③日本の保育士資格をこちらの保育士資格に書き換える。
*書き換えといっても日本の保育士免許を手放すわけではないです。
この3つでどう違うかちょっと説明すると、まず③番から説明させていただきますと・・・って言っても読んで字のごとくです。日本の大学の幼児教育学部を卒業している方は、BC州ではこちらの保育士資格を取得することができます。なので一番近道ですね。(トロントのあるオンタリオ州もそうだと思います。100%定かではないですが・・・。)
そして、①番と②番。私立と公立ってだけで何が違うの?と疑問に思った方もいると思います。この二つの違いなんですが、細かな違いがいろいろあるので簡単に説明させてもらうと・・・。
公立大学の方が断然にレベル高いです。多分大学のプログラムに入るまでに平均で半年~1年くらいは語学学校に通わないと英語力は追いつかないと思います。コミュニティカレッジはその点ゆるく、比較的低めの英語力でも入れます。クラスには留学生の生徒も多いです。入学後の英語力も公立大学の方が高いものが求められると思います。コミュニティカレッジの場合、留学生がクラスに比較的多くいる場合があり、先生もそれを分かっているのでペースを気にしながら授業を進めてくれますが、公立大学の場合は喋れて当たり前、理解できて当たり前で、質問が無い場合はクラスはどんどん進んでいきます。グループワークになっても、発言できないでいると置いて行かれることも多々あります。また、大学英語での課題の提出等が求められます。大学で使われる英語のスタイルや、リファレンスの仕方、リサーチペーパー等の書き方を知っておくことが必須となります。
正直授業料自体は私立も公立も対して差はないと思います。もしくは、私立の学校のほうが若干安く抑えられる程度。ただ!!公立の学校の場合、上記のように入学条件としてかなり高い英語力を求められるため、ほとんどの場合、学校付属の語学学校に通い一定のレベルをクリアするか、テストを受け基準値をクリアしなければなりません。そのため、語学学校費用として余分の出費がでるので、高くついてしまう場合が多くあります。また、公立の場合だと、1クラスの留学生の受け入れを数人に限定していますので、希望者が多ければ、入学できない可能性もでてきます。
私立の場合だと、英語力の基準値が公立よりは低めに設定されており、また留学生の受け入れ人数にも制限がないため、語学学校にたくさんの時間とお金を使うことなくすんなりと入学できることが多いです。(もちろん授業についていくだけの英語力は必要なので、一定の英語力を習得することは必須です。)また、私立の場合入学日が1年を通してたくさんあるため、公立のように1年に2回または1回の入学日を待たずに入学することができます。
コミュニティカレッジの場合、学習する内容幼児教育に関する科目のみになります。1人または2人の先生が全ての科目を教えます。そして、1つの科目を一定の期間で集中的に学び、その科目が終了すると次の科目に進んでいくといった進め方です。
公立大学の場合、日本の大学と同じと考えてもらって大丈夫だと思います。授業は、自分がその学期取ろうと決めたコースが同時進行で進んでいきます。必須のクラスの中には幼児教育以外の一般教養のクラスも含まれています。また、大学によってはいくつかのチョイスの中から自分の好きなクラスを選択できるといった枠が設けられているところもあります。必須のクラスには心理学やソーシャルワーク系のクラスも含まれていますが、そういったクラスは幼児教育学部以外の生徒と一緒に専門の教授から学びます。なので、クラスごとに専門の教授から学びます。また、実習に出る時間は公立大学の方がコミュニティカレッジよりも多いと思います。
といった感じで、この3つが公立と私立の大きな違いかなーと思います。かなりシンプルに説明しているので全ての学校に該当するとは限らないし、ライセンスの種類(*これについてはまた後日詳しく・・・)やその人の状況によってもいろいろと変化してきます。なので、軽く参考にしていただく程度に「なるほど~」っと思っていただければと思います☆