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カナダ本当に大丈夫!?カナダでマリファナ(大麻)が合法化されました。

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皆さんこんにちは。

今日もカナダで保育士をしていたTomokaです。デイケアには様々なルーツを持つ子どもがいますので、今日も保護者とワールドカップの話題で盛り上がっていたというなんとも平和な話題の中、本日は打って変わって『マリファナ(大麻)』のお話をしたいと思います。カナダにいらっしゃる日本人はもちろん、世界中でニュースになりましたので日本にいらっしゃる日本人の皆さんももうご存知かと思いますが、『マリファナ(大麻)』が合法化されました。

日本では、マリファナ(大麻)は所持しているだけで違法となる為、日本人にとっては、マリファナ(大麻)=危険な薬物というイメージが強いのは当然。「え!?カナダ、大丈夫なの!?」と心配になるのも当たり前の話です。なので、今回はほんの少しでも、その心配が払しょくできるような記事をお届けできたらなと思いながら、書いていきたいと思います。

日本とカナダのマリファナ(大麻)に対する認識の違い

日本で知られるマリファナ(大麻)は、カナダではCannabis(キャナビス)、Weed(ウィード)またはMarijuana(マリワナ)などと呼ばれています。※街中にマリファナ(大麻)のお店などもできあがってきているので、これらの単語は覚えておいた方がいいでしょう。少なくとも間違えて入店するということはなくなります。

先程も書かせていただいた通り、日本では、マリファナ=危険な薬物というイメージが強いですね。しかし、カナダではマリファナ(大麻)は嗜好品、リラクゼーションの一種と考える人が多いのです。実際にマリファナ(大麻)を医療用として販売できる薬局では、学生からビジネスマンなど一般人がストレスが安らぐ、リラックスできると多くの人が利用しています。医療用マリファナ(大麻)が普及しているカナダでは、医者が患者にマリファナ(大麻)を処方することもあります。

そもそも、なぜマリファナ(大麻)を合法化したの!?

こちらの記事によりますと、カナダ人の64%が今回のマリファナ合法化に賛成していて、わずか36%が反対。つまり、カナダ人の3分の2(64%)は合法化することで今よりも良くなると考え、36%は今よりも悪化すると答えた人たちでした。

では、合法化することでどのような効果が期待されているのでしょうか。

  • 子どもたちの薬物乱用を防ぐ目的
  • 犯罪組織(ギャング)へのマリファナ収入源が断絶できる
  • 合法化することで、規制と制限をしてマリファナを販売できる為、莫大な税収が見込まれる

カナダにいる日本人はもう知っている事実なのですが、合法化前から街中を歩いているとマリファナ(大麻)の臭いがするという経験がまぁまぁあるんです。今まで非合法だったにも関わらず年に1度マリファナの日まであるくらいですから。なので、日本人の私たちからしたら合法化=不安、怖いなんですが、合法化いい方向に向かったらいいですよね。子どもと関わる仕事をしている私としては、是非とも子どもたちの薬物乱用を防いでほしいと思います。

実際の街中の様子

この前、夏恒例のCar Free Dayに行ってきました。大きな道路を通行止めにして色んな催し物や出店が出るのです。で、そこでもう既に合法化待っていました!のごとくお店ができていました。

州によって年齢制限に多少差があるようなんですが、ブリティッシュコロンビア州では19歳以上から入店可能とのこと。身分証明書を見せて、会員登録しないと買えないようになっているので、しっかりと規制はされている様子。

Cannabis(キャナビス)と書いてあるのが見えますでしょうか?マリファナ(大麻)のお店ですね、間違いなく。この日は出店がいっぱいありましたので、このお店も例外なく出店で$5分無料のマリファナ(大麻)がもらえるかもしれないルーレットも催されていて、まぁまぁ人が並んでいました。

マリファナ(大麻)に対してどうとらえたらいいか

先程の街中の様子からもわかるように、カナダでは身近なマリファナ(大麻)。日本では考えられないですよね。なので、カナダでルームメイトがマリファナ(大麻)愛用しているとか、友だちになった人がマリファナ(大麻)吸っているとか、そういった経験もありうるのです。しかし、カナダ人の中でもマリファナ反対派がいるのも事実。世界でも合法化されている国と違法とされている国があるように、カナダでも賛否両論があるのです。また、医者が医療用マリファナ(大麻)を患者に処方することもありますので、それに関しては賛成とか反対とか議論もしにくい話ですよね。

だから、カナダで保育士をしていると、医療用マリファナ(大麻)を処方されている保護者と出会うことだってありえなくないのです。ただ、日本人は日本にいても海外にいても、日本の大麻取締法が適用されます。使用については明記していないものの、日本人が外国で大麻を所持すること自体、大麻取締法が適用されます。ですから、日本人にとってはマリファナ(大麻)に関わる事は違法になることもあるということです。

不思議に思われた方もいると思うのですが、日本で所持は違法で使用が違法でないのは何故って思いませんか?それには、様々な理由があるようなのですが、理由の一つとして、大麻草の栽培や利用が古くから一般に行われてきたからではないかと言われているそうです。え?栽培!?って思うかもしれませんが、健康食品のヘンプシードやヘンプシードオイル、七味唐辛子に入っている麻の実は、実は大麻草から取れる種からなんです。神社にあるしめ縄の原材料の麻は大麻草の茎から作られています。

ここで言うマリファナ(大麻)は葉や花の部分で、ヘンプシードなどの健康食品や七味唐辛子の麻の実は種の部分です。このように、大麻草の葉や花以外は古くから様々な用途で利用されている為、栽培している農家の方は微量な葉の粉末等を吸引してしまう可能性があるそうです。その時に大麻の「使用」が違法となると、全てにおいて罰することになってしまうため、あえて「使用」については罰則から削除したというのが理由の一つだそうです。

まとめ

これは私の見解ですが、日本とカナダだとマリファナ(大麻)に対する認識が本当に全然違うので、マリファナ=悪って過敏に反応しない方がいいと思います。上記でも書いた通り、医療用で使用されている人がいるのも事実なので、保育士やナニーをされるとしたら、そのような保護者と出会うこともなくはないからです。マリファナ(大麻)に対して過敏に反応すると返ってしんどくなると思います。その人はその人で、自分は自分で日本人としてどう在ったらいいか、ということがとても大事になってくると思います。

合法化に対して、もちろんネガティブな面や懸念される部分はありますが、合法化してしまったものは後戻りできないので、是非とも子どもたちの薬物乱用を防ぐという立派な目標は達成してほしいな、と子どもに関わる私としては大いに期待したいところです。

この記事を書いた人
日本では小学校教諭8年。ずっと子どもたちと関わる仕事をしています。COSカナダ留学サポートデスクとの出会いはホイクペディアで活躍している海外保育士さんのブログがきっかけ。持ち前の決断力と行動力で小学校教諭を退職してからの30代でバンクーバーに留学。保育士免許書き換えと現地のカレッジ履修を通してBC州の保育士免許を取得。ホイクペディアの他自身のサイト「カナダで保育士奮闘中」も運営中。
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