6月18日午前7時58分、大阪府北部で震度6弱の地震が発生したことは、皆さん記憶に新しいのではないでしょうか?私Tomokaの実家は大阪です。携帯に入れているyahoo!は日本設定にしている為、速報で入ってきたので、すぐに家族や友だち、元同僚や元教え子たちに連絡を取りました。私の実家やみんなは大丈夫だったのですが、皆さんは大丈夫でしたでしょうか?
また、この地震で犠牲になられた5名の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
さて、今回の地震で改めて考えさせられたのは、自然災害が起こった時に自分自身はもちろん子どもたちをどうやって守るかということでした。今まで私の記事を読んでくださっている方はご存知だと思いますが、私は日本では小学校教諭をしておりました。日本の学校では、1年の間に、火事・地震・不審者を想定とした避難訓練が行われています。各学校にはマニュアルがあり、それぞれのクラスの避難経路の確認、避難時のルール「押さない、走らない、しゃべらない、もどらない」の確認、更には警察や消防署の方を呼んで講義をしてもらったり、消火器の使い方や実際に消火の様子を見せてもらったりしています。それもこれも、緊急時にどのように動いたらよいのかいざという時に自分の身を自分で守れるように練習しておく大切さが、日本人は身をもってよく知っているから、年間通してしっかり訓練しているんだと思います。特に地震に関しては、地震大国であるからこそ、他の国の人たちよりもどのように身を守ればよいのか知っていると思います。
実は、カナダはあまり地震がありません。私がこちらに来て2年少し経ちますが、1度も地震を経験していません。
しかし、カナダが今まで1度も地震が無かったというわけではなく、実際に震度があまり大きくない地震が起こった時でもパニックになったという話は聞いたことがあります。それだけこちらに住んでいる方は地震対策ができていないということ。そして、ここバンクーバー周辺にマグニチュード9以上の地震が来ると言われています。The Big Oneと呼ばれ、何年も前からニュースになっています。
ニュースのリンク→The Big One
動画はこちら↓
西海岸にはたくさんの町があります。大地震で大きな被害が出るのは、津波ですよね…。バンクーバーは海沿いの街。バンクーバーの中心であるダウンタウンは海に近いのです。更には、あまり地震がない国カナダ。耐震を考えられて家やビルが建てられているのか…正直微妙なところだと思います。
避難訓練を英語で、evacuation drillやfire drillと言います。fireとなると火災のイメージですが、火事を想定した避難訓練以外の避難訓練も指すことがあるそうで、私の勤めているデイケアでは避難訓練をfire drillと言っています。私の勤めているデイケアでは月に1度はfire drillをしています。テーマは火事か地震で、朝のサークルタイム時に実際に警報を鳴らして避難訓練します。この警報がけっこう大きな音でびっくりして泣いてしまう子どももいるので、その辺を時には配慮しながら行います。
流れとしては、
fire drillについて英語字幕付きの動画がありましたので、こちらも参考にしてみてください。
こんな感じで、日本の避難訓練とは少し違います。ただ、私は勤め先のデイケアで初めて避難訓練の様子を見たので、他のデイケアではどのように避難訓練をされているのかはわかりません。ちなみに、日本の学校でよくあった、避難訓練マニュアルを会議で確認して話し合ってから実際に行うといったことはしていません。そのへんが、日本と違うところでちょっとEasy going…だと思います…。
日本で地震を経験している私としては、しっかりと地震を想定した避難訓練をスムーズにできるように、日々勉強中です。やはり、いざ災害が起こった、火事が起こったという時に、しっかりと子どもたちを安全に避難させてあげたいと思います。
今回は地震のニュースから、カナダのデイケアでの避難訓練について書かせていただきました。ただ、避難訓練というのは子どもたちがデイケアにいた場合を想定して行うもの。今回の大阪での地震で特に話題になったうちの一つに、登校時に地震が起きたらどうしたらいいのかということ。実際に、大阪市では市長がtwitterで休校の指示を出した→登校時だったのでそのまま学校で子どもたちを待機させた学校と緊急に休校の連絡をした学校とに分かれた、というニュースがありました。確かに、登校時の地震について、想定できるのにそう言った話はあまり出てこなかった気がします。
地球に住んでいる限り、いつどこで地震が起きてもおかしくはないですよね。カナダも例外ではありません。登下校は、何歳までだったか必ず保護者一緒というのがルールのカナダ。保育士としても、これから保護者になったとしても、しっかりと子どもたちを守れるようになっていきたいものですね。