hoikupedia-logo

カナダで保育士を目指す人が知っておきたい基本情報

告知
日本の保育士資格を書き換えてカナダで保育士をしてみませんか?詳細はこちらから!
公開日:
最終更新日:

カナダで保育の勉強をしている mayです。
学校がまた始まって勉強勉強の日々ですが、今回は基本に立ち返ってカナダの保育について知っておきたい基本情報をおさらいしておきたいと思います!

Designed by Freepik

カナダの保育園について

州によって保育士の資格も、保育園に関する規定も違うカナダ。私が住むバンクーバーのあるBC州では、基本的に全ての保育園は認可保育園。ただし、子供を1〜2人見る場合には資格などもいらず、保育園としての規定をクリアする必要がないので、2人以下の子供を見る場合は一応認可外保育とみなされます。ちなみにそういった保育の規定はCommunity Care and Assisted Living Act; CHILD CARE LICENSING REGULATIONで定められています。

保育園の種類について

BC州では、一言でデイケア(保育園)といってもいくつか種類があり、以下のようにわけられています。

  • Group Child Care
    (一般的な保育園。乳幼児と3歳以上に分けられる)
  • Preschool
    (保育園より時間が短く、数時間の保育であることが多い。年齢は通常3〜5歳)
  • Family Child Care
    (自宅で7人以下の子どもたちを保育する形式の保育園)
  • Occasional Child Care
    (子供が不定期で通うことのできる保育園)
  • Multi-Aged Child Care
    (乳幼児から学校に通う子供まで幅広い子どもたちを保育する保育園)
  • In-home Multi-Aged Child Care
    (自宅で8人以下の幅広い年齢の子どもたちを保育する保育園)

保育士と園児の比率について

比率

保育園の種類によっても違うので一言で言うのは難しいのですが、BC州では一般的に先生:子供の比率が

  • 0〜2歳は1:4
  • 3〜5歳は1:8

日本では3歳だと1:20、4〜5歳だと1:30だと思うのですが、カナダで保育士として働いているととてもとても一人で20〜30人見れる気がしません‥。

保育士の資格について

BC州では

  • Early Childhood Educator Assistant(ECEA)保育士アシスタント
  • Early Childhood Educator(ECE)保育士
    ※Basicとも呼ばれます。また初回の免許は1年有効、その後1年以内に500時間の労働証明で5年有効の免許に書き換え可能
  • Special Needs Educator (SNEまたはSN) 特別支援児童教育者
  • Infant and Toddler Educator (ITEまたはIT) 乳幼児教育者

の4つの資格があります。

の4つの資格があります。

SNとITはBasicにプラスアルファで取れる資格で、ITやSNだけの資格を持っている人はいません。アシスタントの資格があればだいたいの保育園で臨時教員やパートタイムで働くことが可能です。フルタイムの保育士として働くことも可能な場合もありますが、それは保育園によります。よくあるのは、産休の保育士さんの代わりに1年フルタイムで働ける人募集、などという場合にアシスタント資格の人も応募可能というものです。

Responsible adultについて

カナダで子供に関わる仕事をする上で、Responsible adultという資格を取る選択肢もあります。Responsible adultとは「臨時教員としてのみ、30日以内の労働であれば可能」という資格。細かくは色々規定がありますが、結論からいうと、Responsible adultの資格で応募できる求人は少ないです。

保育士の求人を見てみると、だいたいがECE(Basic)かECE Assistantの資格を持った人の募集。個人的には今までにResponsible adultで応募できる保育園は見たことがありません。(そんなに毎日求人チェックしていないので、あくまで私は、ですが)School age(小学生以上の子どもたちを見る施設)ではResponsible adultの応募を受け付けている場合は多いですが、保育園で働きたいと考えられている方は少なくとも保育士アシスタントの資格を取ることをおすすめします。

保育士のお給料について

どの資格を持っているかによるのですが、だいたい感覚値としては時給で

  • アシスタント資格を持つ臨時教員:13〜16ドル
  • ベーシック資格を持つ臨時教員:14〜18ドル
  • ベーシック資格を持つフルタイム保育士:16〜22ドル

※アシスタント資格でフルタイムで働くこともできるとは思いますが、期間限定だったり、後にベーシック資格を取る予定で今アシスタント資格しかない人であればOKなど、条件がつくことが多いです。

まとめ

日本で保育士さんのお給料は低いと聞いているので、それに比べるとだいぶ高いのではないかなと思います。ちなみにカナダのお給料はフルタイム勤務(正社員)でも時給での提示が多いです。だいたい1日7.5〜8時間勤務というところが多く、残業はありません。あったとしても時給計算なので、働いた分だけもらえるんだと思います。

以上、私の住むBC州の情報になりますが、カナダの保育についての基本情報でした。ちなみにバンクーバーの待機児童数はかなり多いため、日本同様保育士の求人はたくさんあります。資格を持っていればどこかの保育園では働けるといっても過言ではないほど、特に臨時教員の登録はたくさんの保育園で行っています。海外で保育士を目指したいという方の参考になれば幸いです!

この記事を書いた人
カナダ・バンクーバー近郊にある公立大学Capilano Universityで保育を勉強。日本では広告業界で働いていたので保育関連の知識や経験はゼロでしたが、卒業後無事フルタイムの保育士として現地の保育園に就職しました。移住を目標にカナダへ来たので、次の目標は永住権取得。ビザや永住権に関するトピックにも触れながらカナダの保育についての生の情報をお届けします!
この記事を読んだあなたにおススメ
Sit down on your bum please
Sit down on your bum please
July 24 2014
海外のデイケアにて保育ボランティアを体験!「Out of school care」とは?
海外のデイケアにて保育ボランティアを体験!「Out of school care」とは?
July 09 2014
クリスマスに読みたい!英語のクリスマス絵本おすすめ5選
クリスマスに読みたい!英語のクリスマス絵本おすすめ5選
December 02 2021
英語?日本語?子供をバイリンガルに育てるのに適切な言語は?皆が知らない意外な真実
英語?日本語?子供をバイリンガルに育てるのに適切な言語は?皆が知らない意外な真実
November 13 2016