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カナダでは教育現場でもストライキが起きる!!

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ストライキ

日本人にはなかなか馴染みのない言葉かもしれませんが、カナダではしょっちゅう聞きます! それくらい頻繁にカナダではストライキが起こります。

 

過去にも郵便局や、航空会社の職員が職場環境の改善を求めてストライキを起こし、ビジネスが長期間ストップしたこともあります。

 

カナダ人というか北米人の特性でしょうか、郷に入れば郷に従え精神の強い日本とは違い、自分の意見を主張することが重要視されている文化なので、不満があれば職員一丸となって会社に立ち向かいます。

 

教育現場でも例外ではありません。それはそれは頻繁に先生たちもストライキを起こします。

 

大学なんかよくストライキを起こすイメージ!私の母校も私が卒業した直後にストライキが起こって、授業ストップして単位がもらえなくなりそうになったり。

 

トロントにあるとある大学ではいきなり長期間ストライキに入って生徒はその期間中授業を受けることもできず、単位を取ることもできなかったそう。生徒からしたらたまったもんじゃない!!でもこればっかりは予測がつかないので防ぎようがないのが悲しいところ︙。

 

さて、なぜいきなりストライキの話をしたかというと、実はオンタリオの州教育委員会(のような組合)の一部が先日までストライキを起こしていたから!

 

今回のストライキは地域ごと、または学校単位でストライキするかどうかの決断が下されていたみたいで、トロント近郊の全パブリックハイスクールがストライキで一週間休みになっていまた。

 

私が働いている幼稚園の入っている小学校でもストライキするかどうかの話し合いが何度も行われていて、初めての経験で少しドキドキでした!噂が出てから一週間は学校内でもなんだかピリピリムード︙。

 

結果として、州の教育委員会の下した決断は、”Work to Rule”つまり、ストライキすることではなく逆に働くことによって主張を通そうではないかという決断。 

 

しかし通常通りの仕事をするのではなく、一部の仕事を拒否しながらということ。例えば通知票を書かない、州で行われる学力テストを実施しないなどなど。こうすることによって、子供たちに教育の場を設けつつも自分たちの主張を通しているということです。最低限通常通りの授業を行うことで親御さんからのサポートを得たり、Ministry of Educationに主張を理解してもらおうということらしいです。そしてこの後の政府の出方で今後どうするかを変えていくそう。つまりまだ安心はできない。。。この後実際にストライキが決行されるかもしれないし、元通りになるかもしれない。でもいつそれが決まるかはまた未定なんだそう。

 

そうなんです。ストライキってギリギリまで決行するかどうか知らされないことが多かったり、ストライキするかどうかの話し合いが行われていることすら知らされていないことが多いので、ほんとに生徒や親御さんや先生たちもいつもてんやわんやなんです。両親共働きの家庭なんかはチャイルドケア探しに四苦八苦するし、ストライキ中は先生も給料ががくんと減っちゃうし。

 

それでもストライキを決行するのは、やっぱり先生の職場環境や子供が教育を受けられる環境をより良くしようと気持ちが強く、政府の決定がおかしいと思えば立ち向かう強い精神を持っているカナディアンならではだからだと思います

 

 

そして皆行動を起こせば何かが変わると信じていて、実際にこれまでも何度も希望が通ってきています。こういった諦めない心や、間違ったと思ったら相手が誰であれ、改善に向けてちゃんと行動に移すことができるのはカナダ人の強みでありとっても見習いたい部分でもあります。

 

Teachers-Strike

(ストライキが起こるとこんな感じで毎日プラカードを持って学校前に立ったり、人が集まる場所に出て演説したりします。)

 

ストライキに関してはもっと色んな条件があったり、シンプルに誰でも何時でもストライキを起こせるわけではないらしいのですが、今回はざっくりとカナダのストライキ事情についてお話させてもらいました!

 

カナダに来る際はちょっと頭の隅っこに置いといておくといつか役立つかも!?

 

それでわ!

 

 

この記事を書いた人
バンクーバーアイランドにある州立大学のECEプログラム卒業後、ECEフルライセンスを取得し、Infant and Toddler Daycare、Junior Kindergarten等様々な保育施設で保育士として働く。永住権を取得し、保育士経験6年目となった2014年に心機一転、トロントに渡り、幼児教育のBA(学士号)取得を目指し州立大学3年次に編入。現在、大学生と保育士の2足のわらじをはいて毎日奮闘中!
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