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カナダの学童保育。(Out of School Careの続き)

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今日もトロントから、現地の保育士事情についてお話させていただきます。

さて今日は、前回Harukaさんがちらっと紹介してくれたOut Of School Careについてもう少し詳しくお話しようかなと思います。

OUT OF SCHOOL CARE

Out of School Careとは、簡単にいうと学童保育のようなもの。(学童保育って呼び方今もするんでしょうか・・・??私が小学生だった頃はそう呼んでいましたが。。。)時にはBefore/After School Careとも呼ばれます。

簡単に説明をすると、キンダー・小学校開始前までの時間を過ごしたり、終了後に親が迎えにくるまでの間の時間を過ごすプログラムです。なので基本の運営時間は午前7:00~9:00と、間がいて3:30~6:00までです。

ただし!夏休みが7月から8月末の2ヶ月という長い期間与えられているカナダでは、この2ヶ月間だけ学童保育がサマーキャンプへと変貌を遂げます!普段は小学校に通っている生徒たちは親が働いている日中をこのサマーキャンプで過ごします。なので、Harukaさんもびっくりしていましたが、夏休みの間はとにかく楽しむためのプログラム作りがされていて、ピクニックに行ったりビーチに行ったり、図書館に行ったりArea外で過ごすとが大半なんだと思います☆

ECEと似ているようで少し違う内容のカナダ版学童保育をもう少し詳しく説明させてもらいます☆

対象年齢

対象年齢はキンダー(5歳)からGrade6まで(12歳)。(ただし、キンダーのみのプログラムもあり。施設によって年齢を限定しているところもあります。そこらへんとっても自由なカナダのシステム。)

資格

Ratioも先生1人に対して子供は12人まで見ることが可能。ライセンスもECEライセンスは必要ではなく、Responsible Adultのみ。Responsible Adultのステータスさえ持っていれば特に経験も必須といわけではありません。(もちろんあったに越したことはありませんが。)このResponsible Adultの資格はかなり簡単に取得できます。

*ただしBC州の場合のみ。トロントのあるオンタリオ州ではECEのライセンスもしくはアシスタントライセンスが必要になります。

ライセンスの制限があまりないのと、対象年齢が高いので、非常勤だったり、ボランティアだったりの受け入れをしている施設が多いように感じました。私がバンクーバーにいたときに働いていた学童保育では毎日1人は必ずボランティアの方が来てくれていて、そのうちの2人は日本人の方でした。もしボランティアで仕事ぶりを認めてもらえたらそのまま非常勤として雇う可能性も十分あると施設の責任者の方が言っていたので、ワーホリなどの働けるビザを持っているかたで、生の英語に触れたい、現地の子供と関わりたい、なんて思っている方はまずはボランティアから挑戦してみるのもありだと思います!!

プログラム内容

プログラム内容はデイケアやプリスクールと比べるととっても自由学校が終わって遊ぶ場所といったイメージに近いと思います。学校で散々勉強してきたあとなので当たり前ですね☆

置いてあるものも、娯楽目的のものがたくさんあります。例えば、ホッケー台、ビデオ、パソコン、ボードゲーム、カードゲームなどなど。子供たちは自分の好きなもので自由に友だちと遊びます。高学年の子供たちは全く先生の手助けなんて必要なく、なんなら小さい子達の小さい先生役に回ってくれる子もいました。

1日の流れ

私もちょこちょこ学童保育にヘルプで働きに行くことがありますが、やっぱり保育園児と接するのとは全く勝手が違う!!めっちゃ言い返してくるし、演技はうまいし、笑。どんな感じなのか?過去に働いたことのある学童保育のプログラムの簡単な流れを紹介しようと思います。

まず、このプログラムのスタートは、歩いて10分~15分くらいの小学校に子供たちを迎えに行くところから始まりました(この学童保育は小学校終了したあとの午後のみ運営)。バスで迎えに行くプログラムもあったりします。

この小学校から、15人のキンダー生・小学生をピックアップして、施設に戻ります。その帰り道にある公園で、子供たちを思いっきり遊ばせます。大きな子供たちで、まだまだエネルギーが有り余っているので、鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり、競争したり、時間の許す限りとにかく遊んで遊んで遊び倒す。この日は途中で雨が降ってきたので少し早めに切り上げて戻らないと行けなかったので、子供たちはなんだか物足りない様子。

そして教室に戻ってきて、男の子たちはインドアホッケーを教室の一角で始めました。体も大きければ声も大きいので、とにかく迫力満点。しばらくすると、先生からスナックの合図があり、お腹のすいている子供たちはテーブルに座って軽いスナックを食べます。この日はスナックの定番チーズアンドクラッカー。

そしてスナックが終わるとみんなそれぞれの遊び場にもどるのですが、雨が止んだということもあり、先生の判断でまだまだ外で遊び足りないという子供たちは近くのプレイグラウンドに遊びに出かけました。なかに残ったのは数人で、みんな静かに本を読んだり、絵を描いたり、レゴを作ったりして遊びました。外に出かけた子供たちが戻ってくる頃には、大多数の子供たちがお迎えの時間がきてお家に帰っていて、なかに戻ってきたのは数人のみでした。のこり30分くらいを、残った先生と生徒でインドアホッケーをして遊び、最後の子供が帰宅する時間(午後6時)になり、終了。

まとめ

とまぁ、学校がある期間の学童保育はこんな感じです。私も小学生のころは学童保育利用者だったのですが、自分の学童保育経験と比べると、すごく似ているかなと思いました。ただ、日本では宿題の時間とかあったりするんですかね?私の場合はあったんですが、それがこっちではなかったです。そんなところも含めてカナダの方がもっと自由な感じ!

ECEの資格で保育所だけでなく学童保育でも働くことができるし、トロントではキンダー(幼稚園)でも働くことができるし、たくさんの可能性を持ったカナダの保育士資格ってすごい!!と改めて関心しました☆

この記事を書いた人
バンクーバーアイランドにある州立大学のECEプログラム卒業後、ECEフルライセンスを取得し、Infant and Toddler Daycare、Junior Kindergarten等様々な保育施設で保育士として働く。永住権を取得し、保育士経験6年目となった2014年に心機一転、トロントに渡り、幼児教育のBA(学士号)取得を目指し州立大学3年次に編入。現在、大学生と保育士の2足のわらじをはいて毎日奮闘中!
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