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日本よりも多様な家族の形。カナダの家族についてお話します。

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皆さん、こんにちは。カナダの日本人保育士Tomokaです。
バンクーバーはすっかり秋めいて、雨の日も増え寒くなってきました。日本では台風の被害が続いているそうで、早く被害が収まることを心から願っています。

今回の記事は、カナダの家族についてお話したいと思います。カナダは移民の国であり、多人種・多文化&異文化の国。様々な違いがたくさんあり、それぞれ違いがあって当たり前なので、それら全て受け入れてくれる人が多いです。(かと言って、差別が全くないわけではないんですけどね。)
そんなわけで、カナダで保育士として働いている以上、子どもの保護者や家族と関わる機会もたくさんありますので、今回は日本ではあまり見られないような家族のことも含めてお話したいと思います。

What is a nanny?

多様な家族の形

1.核家族

核家族は日本で一般的とされている家族形態ですよね。カナダでももちろん核家族の家庭は多いです。ただ、日本と違うのが、多種多様なルーツを持つ家庭が多いということ。カナダ人×日本人夫婦は想像できると思うのですが、タイ人×フランス人だったり、アフリカ人×イギリス人だったり、カナダと関係のない移民の家族もたくさんいます。ですので、日本で言ういわゆるハーフの子どもたちなんてのは珍しくなく、クウォーターもしくはそれ以上の子どもたちもたくさんいます。

写真のように一つの空間にこんな感じの子どもたちがいるのが普通です。また母国語が英語でない子どもたちもたくさんいます。当然、外では英語を話していても、家では英語ではなくてお父さんやお母さんの母国語で話す子どもも多いので、バイリンガルやトリリンガルの子どもたちも多いです。羨ましい…。

また、彼らのおじいちゃんやおばあちゃんはカナダ国外在住だったり、カナダ国内在住でも違う州に住んでいる場合もありますので、会うとなったら海外旅行レベルの話になります。当然子どもたちのGrandpa、Grandmaの話もなかなかの国際レベルな展開に(笑)。「おばあちゃんに会いに香港に1か月帰ってきた~!」とかですね。

2.母子家庭、父子家庭

こちらも日本でも見られる家族の形ですが、カナダでもそれぞれの事情はあると思いますが、離婚後も自分たちの子どもはお互い協力して育てようという人が多い気がします。今まで何人か母子家庭、父子家庭の子どもたちを見てきましたが、お母さんもお父さんも協力して子どもの送り迎えをしていたり、行事は一緒に参加していたりしました。

3.養子

日本でも養子縁組はありますので、そこまで珍しくはないかもしれません。カナダでも養子をもらう人はいますが、中にはカナダ国内ではなく、カナダ国外から養子をもらう人もいます。実際に私のケースをお話しますと、お母さんはカナダ人で子どもはアフリカ人。つまり、アフリカから養子をもらったということなんです。詳しい話はわかりませんが、その子どもがカナダに来た当初は当然英語が全く分からず、毎日オウム返ししていたそうです。

4.同性家族~ふたりママ・ふたりパパ~

日本でも近年はLGBTについての理解が広まっていると思いますが、日本はまだ正式には同性婚が認められていなかったと思います。カナダでは同性婚が認められており、夫夫および婦婦の方もたくさんいます。私は日本では同性カップルの知り合いは一人もいませんでしたが、カナダに来てからは、同性カップルの友人や知り合いがたくさんできました。それだけLGBTに理解が進んでおり、堂々としているのがわかります。

さて、そんな同性婚した方の中にはお子さんを持つカップルも当然います。私は今まで勤務していたデイケアでふたりママやふたりパパを持つ子どもと出会ったことはありませんが、同性婚した知り合いの何人かは子どもがいます。片方の連れ子だったり、医療機関を通して子どもを授かったり、養子だったりと子どもを持つ方法はいくらでもあるので、ふたりママやふたりパパの家族もカナダでは普通だと思います。ただ、日本人からしたら珍しく感じると思いますので、カナダに来て保育士になった時にふたりパパやふたりママを持つ子どもと出会っても、驚かないでください。

5.おまけ・事実婚

結婚せずに子どもを授かる家族もいます。いわゆる事実婚というやつですね。カナダでは事実婚のご家庭もまぁまぁいます。籍を入れても入れなくても権利はあまり変わらないんだそう。たまにですが、「旦那さん」と言うと「結婚してないからパートナーね」と言われたりします。外からしたらわからないんですけどね。日本ではあまりないケースなので、初めは戸惑うかもしれませんね。

まとめ

私がカナダに来てから、色々な子どもたちや家族と会うことが増え、お話する機会もあるのですが、やはり日本との違いに戸惑うこともありました。慣れないことに出会うと誰もが戸惑うと思うのですが、戸惑った結果、相手を悪気なく傷つけるような差別発言があっては相手を傷つけてしまいますからね。その辺は日本よりも気を付けないといけないところかもしれません。

子どもと関わる以上、子どもたちの保護者とは良好な関係を築いていきたいですよね。その為に、様々なことを受け入れること理解することはとても大事なことだと思います。

この記事を書いた人
日本では小学校教諭8年。ずっと子どもたちと関わる仕事をしています。COSカナダ留学サポートデスクとの出会いはホイクペディアで活躍している海外保育士さんのブログがきっかけ。持ち前の決断力と行動力で小学校教諭を退職してからの30代でバンクーバーに留学。保育士免許書き換えと現地のカレッジ履修を通してBC州の保育士免許を取得。ホイクペディアの他自身のサイト「カナダで保育士奮闘中」も運営中。
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