「ありがとう」で気付かされたカナダで保育士として働くことの意義

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may

この記事を書いた人 may
2017.09.13

こんにちは、カナダの保育園で働くmayです。
普段何気なく仕事をしていても、ふとした出来事で
カナダで働くのと日本で働くのとは違うなと感じることがあるのですが、
先日、子供から言われた「ありがとう」で色々と気づくことがあったので
今日はその出来事を紹介させてください。
 
カナダの保育園ではだいたいの園で一日に2回、
スナックタイムとよばれるおやつの時間があります。
スナックを用意するのも保育士の仕事。
子どもたちが昼寝をしている間だったり、
サブ(臨時教員)の保育士が用意をしたり、
園によってもやりかたは様々ですが、
ある日、私がスナックを用意していました。

その日作ったのはレタスのような葉野菜とトマトの薄切りを載せたピザパン。
いつもはパンの場合はグリルドチーズ(チーズをパンに乗せて焼いたもの)か
バターやジャムを塗ったトーストだったため
子どもたちには新鮮だったようで、
喜んで食べる子もいれば、食べなかった子もいました。
 
その日夕方、園庭で遊んでいると、フェンス越しに隣のクラスの子供から、
おもむろに「Thank you for the food!」と声をかけられました。
最初はなんのことかさっぱりわからず、聞き返すと、
再度「Thank you for the FOOD!」とのこと。
それを聞いて気づきました。
今日のスナックを作ったのが私だと聞いて、
お礼を言ってくれたんだと。
 
あとで隣のクラス担当の保育士に聞いたところによると、
その「ありがとう」を言ってきた子は、
私の作ったスナックが気に入って、たくさん食べていたそう。
普段スナックを作るのが仕事として当たり前になっていた私は、
思いもよらず子供に感謝され、その子供は誰から言われたわけでもなく
わざわざフェンス越しにきて私に「ありがとう」を言ったのです。
それがわかったときはすごくじーんと来ました。
 
この出来事を通して、カナダで働くことについての意義などを考えてみたのですが
思い返してみると、カナダではいい意味で
「お客様は(必ずしも)神ではない」なと感じました。
 
日本ではサービスを受ける側と与える側の差が歴然で、
特にサラリーマンなどをしているとお客様の要求には
徹夜をしてでも応えなければいけないという風潮があると思います。
飲食店などでも、良いサービスを受けるのが当たり前で、
サービスしてくれた側が不当に扱われる場合も。
保育士や学校の教員などをしていても、”モンスターペアレンツ”
と呼ばれる親などに悩まされる方も多いかと思います。
 
一方カナダは、サービスをしてくれる人と受ける人は対等で、
できないときはできないと言いますし、時間がかかることに対しては気長に待ちます。
飲食店でもサービスに対して「ありがとう」と言い、チップを払います。
保育園でもだいたいの親御さんがとても協力的で理解のある方が多いです。
中には、毎回わざわざ「いつも私の子供を見てくれてありがとう」
と言って保育園を出ていく家族も。
 
さらには、同僚同士でも何かをしてくれたときに「ありがとう」と言ったり、
日本に比べて感謝し合うことが多いなと感じました。
 
これは保育士のみでなく、ワーホリで仕事をしている日本人の方々からもよく聞きます。
飲食店で仕事をしていて、例えば仕事上ミスしてしまったとしても、
日本ではクレームになるようなときも
「No worries! Take your time!」と快く許してくださる方が多いとか。
ただ単に働く時間の短さとかお給料の面のみでなく、
こういった見えない環境の良さも、
カナダで働くことの良さだなと思います。
 
もちろん私が今まで働いていた環境がたまたまそうだっただけで、
他の園ではそうではないこともあるかもしれません。
日本の働く環境も、そういった背景から「おもてなし」という言葉が生まれたり、
「日本のサービスはピカイチだ」との評価を受けたりもするので、
一概に悪いと言っているわけではありません。
ただ、こうやって働くストレスが少ないのは、
長期的に見て、私はありがたいなと思います。
 
日本で働くことにストレスを感じている方は、
一度ぜひカナダに来てみてほしいなと思います。
 

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may

カナダ・バンクーバー近郊にある公立大学Capilano Universityで保育を勉強。日本では広告業界で働いていたので保育関連の知識や経験はゼロでしたが、卒業後無事フルタイムの保育士として現地の保育園に就職しました。移住を目標にカナダへ来たので、次の目標は永住権取得。ビザや永住権に関するトピックにも触れながらカナダの保育についての生の情報をお届けします!


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