カナダで保育士!乳幼児や特別支援の資格で必要な「500時間の労働経験」とは

may

この記事を書いた人 may
2017.04.16

カナダで保育を勉強しているmayです。
最近、晴れてベーシック保育士の資格を取得したんですが、
今日は「乳幼児向け保育士資格」「障がいを持つ子供向け保育士資格」
についてを少し詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

カナダの保育士の資格は州ごとによって異なる

 
本題である「乳幼児向け保育士資格」「障がいを持つ子供向け保育士資格」
についてお話する前に、まずはカナダの保育士の資格についておさらい。
カナダの保育士の資格は、州によって違います。
私の住んでいるバンクーバーはBC州(ブリティッシュコロンビア州)。
トロントやモントリオールなど、他の州の都市に行くとBC州の保育士免許は使えません。
もし引っ越す場合は資格の書き換えが必要です。
 

BC州の保育士の資格の種類

 
何度かこのブログでも書いていますが、BC州では保育士の資格は下記のようになります。
 
Early Childhood Educator Assistant(ECEA) 保育士アシスタント
Early Childhood Educator (ECE) 保育士
Special Needs Educator (SNE) 特別支援児童教育者
Infant and Toddler Educator (ITE) 乳幼児教育者
 
ちなみにアルバータ州は
Child Development Assistant
Child Development Worker
Child Development Supervisor
 
マニトバ州やサスカッチュワン州は
Early Childhood Educator I
Early Childhood Educator II
Early Childhood Educator III
 
オンタリオ州は
Early Childhood Educator Assistant
Registered Early Childhood Educator
 
と分かれるようです。
アルバータ州にいたっては、Early childhood education
という単語すら使わないようなので衝撃です。
 

BC州の保育士資格のそれぞれの取得方法

 
ではここからはBC州の情報に限りますが、どのようにしたら
それぞれの資格が取れるかを見ていきたいと思います。
 

Early Childhood Educator Assistant(ECEA) 保育士アシスタント

こちらは比較的短期間で取れる資格。
私の行っているキャピラノ大学では、対象となる4つの授業のうち1つ取れば
保育士アシスタントの資格が申請できます。
1学期が4ヶ月なので最短4ヶ月で申請が可能。
他の大学でも同様の期間での取得が可能のようです。
資格自体は、正規の保育士と一緒にという条件で保育士と同等の仕事ができるというもの。
アシスタントという名前ですが、現場では保育士と同じ仕事をします。
 
ちょっと心配なのは「たった一つの授業を取っただけで
保育士として実際に働けるのか・・?」ということ。
まあ通常は特に留学生だと授業1つだけ取るということはないはずなので
最低4つくらいは同時に授業とって4ヶ月ほどで申請となるとは思うのですが、
理論上は1つでも可能。
私もアシスタント資格はずいぶん前から保持していたものの
教育実習が終わってから初めて保育士の仕事を始めました。
 
ただバンクーバーはアシスタントの資格があれば簡単に保育士の仕事が
始められるので、予算を抑えてワーホリ中に保育士の仕事がしたい
という人や、日本で保育士をしていたけどカナダの保育を学びたいという方は
保育士アシスタントコースで留学するのは十分アリだと思います。
 

Early Childhood Educator (ECE) 保育士

こちらは1〜2年でとれる、いわゆるベーシックの保育士の資格。
キャピラノ大学では2年のDiplomaコースでこの資格が取れます。
短いところだと1年。こちらは3〜5歳の子供を見れる保育士の資格です。
 
キャピラノにくる留学生は、卒業後ポストグラジュエーションビザという
就労ビザ(通称:ポスグラ)で働きたい人が多いと思うので
DiplomaコースまたはDegreeコース(4年のコース)を選択する人が
ほとんどだと思いますが、カナダ人のクラスメイトの中には、
「大学は卒業しなくてもいいから資格だけ欲しい」と
Certificateコースを取る人もいました。
(その場合はDiplomaコースで入学し、中退するイメージ)
 
Diplomaコース卒業には62.50クレジット(20クラス)必要なのに対し
保育士の資格自体は42.50クレジット(14クラス)あれば申請が可能です。
 

Special Needs Educator (SNE) 特別支援児童教育者

障がいのある子供などを見る資格。ベーシックの資格が取れる授業を取った上で、
指定のクラスを取る必要があります。
キャピラノ大学の場合は特別支援(スペシャルニーズ、略してSN)の授業が1つと実習が1つ。
この2つの授業を取ればSNの資格に申請することができますが
卒業要件は乳幼児(IT)か特別支援(SN)のどちらかを選択すればいいことになっています。
また、申請には500時間の労働経験が必要です。
 

Infant and Toddler Educator (ITE) 乳幼児教育者

3歳未満の子供を見る資格。ベーシックの資格が取れる授業を取った上で、
指定のクラスを取る必要があります。
キャピラノ大学の場合は乳幼児(Infant and Toddler、略してIT)の授業が1つと実習が1つ。
この2つの授業を取れば特別支援同様、乳幼児の資格を申請することができます。
こちらも、申請には500時間の労働経験が必要です。
 

ではSNやITで必要な「500時間の労働経験」とは!?

 
はい、学校に行っただけでは申請できないのがこのSNとITの資格。
こちらは教育実習を除いた実務時間を計算し、
園長さんなどのサインをもらって証明し、申請用紙とともに提出する必要があります。
労働経験はもちろん保育士としての経験。
Licensed childcare centresでの経験が必要となります。
ただ有給、無給は関係ないようなので、ボランティアの時間も含めてよいようです。
 
私は保育士アシスタントの資格で2016年4月よりOn-callの臨時教員の仕事をし始めましたが、
学生ビザの規定により週に20時間までしか働けない上、
シフトによっては15時間などという週もあるし、試験の時は働かなかったりもしたので
現在まだ400時間ほど。500時間というと、フルタイムで働いたとしても
4ヶ月ほどかかる計算なので、結構大変です。
私のように学生ビザで週20時間しか働けないとなると半年以上かかる計算です。
 

アシスタントやベーシックの保育士資格では3歳未満の子供は見れないの?

資格というのはややこしいもので、乳幼児の資格がないと3歳未満の子供のいる
園では働けないような気がしてしまいますが、そんなことはありません。
私も特に最近はアシスタントの資格でよく2歳未満のクラスの保育士の仕事をしていました。
こちらもイメージとしては、ITの資格を持っている保育士と一緒にという前提で
ITのクラスを見ることができるという感じ。
ワーホリなどでOn-callの保育士をする分にはITはなくても就職には響きませんが、
フルタイムだと、もちろんITを持っている方が有利です。
(お給料はかわらないことが多いです)
 
特別支援の資格についても同様に、
その資格がないと障がいのある子供が見れないことはありません。
こちらも就職の時に有利にはなりますが、乳幼児の方が需要がある気がします。
 
ちなみにベーシックの資格を取ると、最初にもらえるのは1年の資格。
その1年の間に「400時間の労働経験」と「40時間のワークショップや講義の受講経験」
を積む必要があります。そしてそれを証明し、
更新すると5年有効の保育士免許がもらえます。
もし資格の有効期限が切れて更新せず5年以上たった場合は
500時間の労働経験が必要。
 
とってもややこしいのですが笑、
 
ITとSNの資格取得の場合は500時間、
ベーシックの資格更新の場合は400時間、

 
と考えておけばまあ大丈夫かと思います。
 
というわけで学校を卒業したからといってすぐに取得できるわけではない
乳幼児教育者と特別支援児童教育者の資格。
 
保育留学をされる際は、この500時間(または400時間)を集めるために、
保育ボランティアを早い段階から行ったり、
オンコールの保育士として働きだしたりすることをおすすめいたします!
 

この記事を書いた人

may

カナダ・バンクーバー近郊にある公立大学Capilano Universityで保育を勉強。日本では広告業界で働いていたので保育関連の知識や経験はゼロでしたが、卒業後無事フルタイムの保育士として現地の保育園に就職しました。移住を目標にカナダへ来たので、次の目標は永住権取得。ビザや永住権に関するトピックにも触れながらカナダの保育についての生の情報をお届けします!


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